、、池山吊尾根

日程:2006・9/25〜26 晴れのち雨
メンバー:ななこ 他1
報告:ななこ
行程:25日 夜叉神(バス)11:00〜鷲住山登山口11:20〜野呂川発電所12:20〜 
、、、、、、、あるき沢橋13:20〜池山お池避難小屋16:10
       
   26日 避難小屋7:00〜ボーゴン沢ノ頭9:50-10:30〜八本歯ノコル11:30〜
、、、、、、、二俣12:50〜広河原14:20

1日目 晴れ
立川発6:46甲府行に乗る。どんよりと重い雲が天気の下りを思い知らされ、やっぱり雨の中急登を歩くのか・・・笹子トンネル抜けると案の定晴天!!気分 もすっかり晴れて甲府駅発9:30夜叉神行バスに乗り込む。夏山が過ぎた平日ということもあって8人。
窓の外に秋の気配を感じ山の奥深くに入っていく。4年ぶりだろうか。現在は一般車は、夜叉神〜広河原は通行止になっている。指導員付きの若い運転手のぎこ ちない運転にちょっとびびった。坂道発進がどうもうまくいかない。乗り物酔いしやすい私にとっては緊張したせいか、気分が悪くならなくて助かったけど、 あっちゃんは谷底に落っこちるんじゃないかとはらはらものだったらしい。
夜叉神で水をふたりで約6リットル確保し、鷲住山登山口でバスを降り20メートルくらい歩き、登山口に着く。12年くらい以前に冬の偵察で鷲住山の頂上ま で行ったことがあったが当時とほとんど変わりなく感じた。1時間で野呂川にかかる発電所の吊り橋に出る。水は少ないが透明で川底が見える。

橋を渡り赤テープをたどってよじ上って県道へ出る。広河原へ向かってトンネル3つくぐりあるき沢橋ま で約1時間。2つめのトンネルが予想外に長くこわかった。
小休憩後急なジグザグの登りをひたすら歩く。道はしっかりしており、適度に赤テープがあるのでなんの心配もいらない。樹林で展望はよくないが、りっぱなぶ な、つつじ、竹(今年はどこの山も枯れている)山が大きいのでなんか気持ちいい。ときどき対岸にそびえ立つ鳳凰三山の山腹に南アルプス林道がちらちら見え て、高度が上がっていくさまがよくわかる。

そろそろ飽きたころ広い尾根の平坦地となり、だてかんば林が増えてき た。
苦しかった登りであえいでいた呼吸がととのったころにぽっかりと明るくなり向こう側に赤い屋根がみえた。池には水はなく美しい緑のコケと草に覆われていて 中央に少し歩いてみると、ふかふかして気持ちいい。童話にでもでてきそうなたたずまいにふたりとも疲れがふっ飛んだ感じ。水場は野呂川側斜面往復50分、 赤ペンキ印あり。解りずらいので、持ち上げて正解だったかも。無人小屋は広めの前室付き。全開なのでここで焚火ができるな。10人くらいはゆうゆう寝れそ う。きれいに整理されており、薄い掛けふとんと毛布が数枚。
なぜか、カセットコンロが上の棚に発見。使えるかどうかは不明。一斗缶に焚き木の燃えかすと使えそうな木がつっこんである。ラッキー!今宵はとことん楽し もうね。あっちゃん。池山吊り尾根は私たちふたりのものよ〜。鹿の鳴き声をかき消してるね私たちの声。

2日目 曇りのち雨
やっぱりテント張ればよかった。ふたりで無人小屋はさすがに寒かった。
すっかり寝坊して6時過ぎにごそごそ起き出す。朝食後に7時に小屋を出発。昨夜は星がでてたけど今にも雨が落ちてきそう。バットレスは顔をみせてくれるだ ろうか・・・  今日も半日登りの予定。だらだらと長い登りを進んでいくとツガ、ダテカンバ、シャクナゲ、ナナカマドがみえてきたら尾根にでた。間ノ岳、 農鳥岳、弘法尾根、大唐松尾根・・
美しい。さすがに南アルプス。雄大そのもの。気持ちよい尾根歩きで砂払を過ぎボーコン沢ノ頭に着いた。りっぱなケルンがあった。ちょうど目線の延長にあの バットレスが。

4尾根のマッチ箱もしっかり見える。あそこから懸垂で降りてからあのス ラブ登ったな。
今にもボルトでもみえてきそうな雰囲気。左側には白根三山、北岳山荘、北岳山頂、肩ノ小屋。右側には甲斐駒ガ岳、仙丈岳、鳳凰三山、早川尾根。奥に八ガ 岳、北アルプスの大キレット、槍ガ岳。感動しながら夢中で写真を撮っていると、大樺沢がすっかりガスで埋まり、八本歯に南からどんどん雲が渡っていく。 40分くらい経っていただろう。
名残惜しいがそろそろ下りに入らなくてはと思っていると、あられが落ちてきた。すぐに雪に変わった。八本歯のコルに着いたころには雨になっていた。ひたす ら下って二又に着く。驚いたことにりっぱなトイレがたっていた。雨ですっかり全身濡れ、沢筋沿いの道をどんどん降りて広河原のバスターミナルに14時30 分に到着。バスは16時。
冷えた体を芦安の公共の温泉『山渓園』で暖まり、甲府駅行バスまで1時間20分あるので、バス停前の食堂に入る。あっちゃんはほうとう、私はカツ丼を注文 する。
往年のクラッシックルートやっぱり歩いてよかったね。便利なルートで入れるようになった北岳だけど、ゆっくり時間をかけて北岳に近づいていくのも、また感 慨深いとふたりで話して雨の甲府をあとにした。
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