四十八瀬川 勘七ノ沢

日程:2007・5/23 晴天
メンバー:つくる ななこ
行程: 大倉バス停07:40〜二 俣08:45-09:30〜花立山荘13:10-14:10〜二俣14:50

思いっきり夏日となった。沢へ行こう。ということで今年の沢初めとして勘七ノ沢を選ぶ。丹沢では非常 に人気の沢ってことで以前から行ってみたいと考えてた。しかも平日なのでたぶん誰も入ってないだろうから、満喫できそう。
大倉へ向かうバスの中から丹沢の山々がとても美しい。平日にもかかわらずバスはほぼ満席状態。到着して二俣へ向かおうとしていると単独の男性が「沢登りで すか?僕も行ってみたいです。」と声をかけられる。ここぞとばかりに会の勧誘は怠らずきちんとお知らせして別れる。塔ノ岳から鍋割までの歩きらしい。今日 の大倉尾根(バカ尾根)はつらそう〜。
新緑からしだいに青葉へと変わりゆく木々、むせるような緑と花々香り。オオカメノキの白い花が盛りだ。二俣へ進むにつれしだいに沢の音や野鳥の鳴き声が心 地よい。平日の静かな表丹沢に改めて感動する。
沢支度して入渓。まだ5月なのに今日はほんとうに紫外線が強い。水はほどよく冷たい。静かだ。今日は私たちだけの沢になりそう。川原を行くとすぐさま堰 堤、左から越すと右から小草平ノ沢が合流し、5mの滝F1があらわれる。左上に残置ハーケンにシュリンゲがかかっている。迷わずロープを出す。落ち口へ向 かって斜め上気味に登るのだが、スタンスも手がかりもあんまりよくない。思わずシュリンゲを掴む。家にもどってからガイドブックに「残置ハーケンを掴む人 はへたくそ」と書いてあった。今日は沢初めだったからしょうがないなと自分を慰める。F2は右から。堰堤を越えると釜を持った7mの逆くの字の滝F3であ る。左のスラブのクラックの上に残置ハーケン発見。上がいやらしそう。右の水流沿いが登りやすそうだが、釜まで泳ぎになる。へつると一番奥まった所でドボ ンになりそうで途中までトライしたがすぐにあきらめる。しばらく悩んで左から登りクラックの手前で上に逃げる。真夏なら右から登る気になるけど、まだこの 時期ではちょっとつらいかも。

F1 F2
2段12mのF4は右のルンゼを登る。その後4つか5つくらい堰堤を 右、左と越えると、左俣があらわれ沢を右へと進む。シュリンゲが3、4本さがっているので間違うことはない。いよいよ今日のクライマックスのF5、15m の大滝があらわれる。左を登るのだが残置ハーケンが2本3本見えるし、手がかり足がかりもしっかりある。もちろんロープを出す。左壁のバンドから斜めに水 流近くまであがった後、しっかりした岩を快適に直上して終了。その後ちょっと確保の練習をして小休憩。

F4 F5 F5
この先、ゴルジュ帯にいくつかの小さい滝を越えて行く中、だいぶ前から なにか臭うと感じていたが、やはり鹿のしかばねを発見。だんだん水も涸れてきて三俣となり真ん中に入る。数本のシュリンゲやケルンがあるのですぐにわか る。しばらくすると10mの涸れた滝を右から直登する。そろそろガイドブックによる右から入る2本目のガレ沢を捜す。これかなと思い適当に詰め始めたが違 うようだ。戻るのもめんどうなので進む。先頭を行く私はガレガレ、ボロボロで落石の危険があるので早めに尾根筋に逃げた。小屋からの廃棄物らしいものがで てきてちょうど鹿柵のとぎれた所に飛び出ると花立山荘の真下であった。数名の登山者が休憩している。大山、三ノ塔は小屋まではっきり見えるが、ガスで富士 山は見えなかった。天気が下りなのかも。着替えを済ました後、桃のフルーツゼリーを食べてもう少し足を乾かしたりのんびりしていきたいところだが、これか ら例会があるのでそろそろ下ることにする。今シーズン初の沢はお天気にも恵まれルンルンで二俣へと戻り、大倉のバス停近くの無人野菜売り場でおいしそうな キャベツとスナックエンドウまで手にはいりご機嫌でもどる。  
記録:ななこ

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