山域:穂高・北穂高岳縦走 (写真撮影と偵察)

日程:2007・9/21〜22

メンバー:ななこ

行程: 21日(金) 晴れ
    横尾テント場(6:20)〜涸沢ヒュッテ(8:45)〜北穂高小屋12:15

    22日(土) 晴れ
    北穂高小屋(6:20)〜南岳小屋(8:50)〜天狗池(11:00)〜
    横尾テント場(14:15)
    
記録:今回の山行は写真撮影と偵察が目的である。

20日(木)晴れ
珍しく絶好の天気に恵まれた彼岸の連休となった。岐阜のあっちゃんととりあえず横尾のテント場でおちあうことだけ決めて20日7時30分新宿より出発。上 高地に入るのは
6年ぶりである。横尾のテント場に15:00着。平日なのにすでに4張りあり。小屋も橋もリニュアルされ以前の横尾の雰囲気と違ってカッパ橋付近のにぎや かさを感じる。手続き後に食事して、早めにシュラフにもぐり込むが、外がうるさいこともあって眠れない。静かになるまでベンチでゆっくり星と月をながめ る。この時期夜になっても冷えてこないのでつい長居をしてしまった。
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21日(金)晴れ    
テント場を6時20分に出発。屏風岩の写真撮影。天気がよいので明日はクライマーが
とりついてることだろう。本谷橋を過ぎ横尾本谷の二俣の写真撮影。右俣か左俣から稜線へつきあげてみたいとずっと思っている。翌日情報を、手に入れること ができたことに感謝。涸沢ヒュッテで休憩。一度は泊まってみたかった北穂高小屋に泊まる予定である。素泊まりなので、水をわけてもらえるか心配だったため 3リットル持ち上げる。ここまでは、からみでルンルンだったのがフーフーに変わる。しかも暑いし。北穂南陵の登山道はこの時間ほとんど人が登ってこないの で、東陵、前穂高、蝶ケ岳、富士山までゆっくり写真撮影。稜線に近いところどころが色づいている程度。2002年のすばらしい涸沢の紅葉には感動したが今 年はどうかな。北穂高山頂で滝谷の写真を夢中に撮ってると、ちょうど1パーティー最終ピッチを登ってきた。おつかれの様子なので、声をかけること遠慮す る。暗くなるまで写真撮影。いつもガスに覆われた滝谷しかみてなかったので、こんなまじかでしかも丸見え状態に感動する。北穂高小屋は、昔ながらのこじん まりとした山小屋の風情をかもしだしていて、しかも山頂にへばりつくように建っている。なんでも日本で一番の高度にある小屋だと教えてもらった。泊まり客 は20人くらい。私は、一番はしっこの上の段のスペースをひとりじめである。ふとんは清潔で気持ちよい。もっと嬉しいことは素泊まりなのに、水とお茶が無 料でわけてもらえたのだ!涸沢ヒュッテのおねえさんにやられた!日頃のトレーニング不足解消。21時にいっせいに電気が消えて消灯となる。
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キレット

長谷川ピーク

最低鞍部より
22日(土)晴れ
ご来光をみて朝焼けの北アルプスに囲まれながらの、超ぜいたくな朝食をとりながら、写真撮影。6時20分に小屋出発。大キレットに行くのは私一人だけ!手 を振って見送ってくれてる。カメラがこちらを向いているので、落っこちたら救助が早いかな、なんて。起きがけの急な下りに足がとまどっている感じではあっ たがすぐに慣れる。キレットの中は間違えようもないほどペンキの矢印と、りっぱ過ぎる?クサリ、杭、梯子に驚く。悪天候時はありがたいのであろう。A沢の コルの手前で初めて登山者とすれちがう。横尾本谷右俣から入り、今朝南岳からきた人だったので、本谷の情報をたっぷり頂いた。なんと横尾のテント場で、隣 のテントの単独の男性であった。気持ちの良いたいへん健脚な方。後続はいないので落石の心配なしと聞くと彼は、重そうな大きなザックなのに、軽い足取りで 別れて行った。美しい朝の光に照らされたキレットを独り占め状態で、夢中になって滝谷の写真を撮る。静かだ。一度も落石の音を聞く事もなかった。長谷川 ピークを過ぎたあたりからなんパーティーかとすれちがい、やせた岩稜の、登降下が連続する稜線を進み、最低鞍部を過ぎる。最後ルンゼにかかる高度感のある 垂直な長い梯子を、ふたつ登り終えると獅子鼻に到着。歩いて来た稜線の写真撮影。穏やかな天候に恵まれて、もうすこしながめていたかったけど、15時ごろ には、あっちゃんが横尾に、到着予定だから南岳へと足を進めることとする。山頂から槍ケ岳方面の登山道から分岐のコルより東方向へ行く。クサリの連続で、 急な下りの横尾尾根のヤセ尾根だ。横尾本谷右俣の詰め上がりがこのあたりらしい。尾根に踏み跡がずっと東へ続いてるが、これは、冬山ルートだろう。左側の 北方向へ進み、氷河公園へと、すさまじい下りをどんどん降りていく。4人の登山者とこの急登をすれちがう。もくもくと登る姿に感動してしまう。槍ケ岳と東 鎌尾根、そして天狗池が美しい。雪渓を20mほど歩いて色付き始めたナナカマド、ハイマツ、ダケカンバがめだってきた。やがてカールの底に天狗池が現れ る。槍ケ岳方面の登山道との分岐で、槍沢を下る。上高地からの登山者の列が槍ケ岳へとずっと続いてた。横尾のテント場に14時15分到着。かなりテント数 が増えていた中に、岩場のゲレンデで何度かお会いした、都岳連の大先輩クライマーお2人が、隣のテントだったのであいさつをする。屏風岩のクライミングに みえたとのこと。他3パーティーはクライマーのテントらしい。その夜は、あっちゃんも合流し4人で夕食をともにする。たいへん有意義な時間を過ごす。今年 一番の思い出になるだろう。またどこかでお会いしたい。シュラフに入ってもあっちゃんと話しがつきなかった。GWの鈴鹿山地縦走以来なのでしょうがない か。私は明日帰るが、彼女は蝶ケ岳へ登る予定らしいけど、起きれるのかな。

滝谷

23日(日)晴れのち曇り
眠かったけど朝食をいっしょに食べ、蝶ケ岳登山口までお見送りしてあっちゃんと別れる。テントの撤収後、上高地で温泉に入って順調に新宿へ19時到着の予 定のはずだった。が、やっぱり中央道で渋滞にはまり、21時近くになってしまった。3連休の中日なのに・・・。あっちゃんは帰り大雨のため電車が途中止 まってしまい、家に帰り着いたのは24時過ぎだったとメールが届いた。お疲れさま。

記録:ななこ


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横尾本谷カール

天狗池より槍ヶ岳

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すばるM45山の会
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