白毛門山行報告  07/12/23-07/12/24

形態:個人山行 雪山・雪上訓練
メンバー:ななこ(L)、つくる、すずとも

概要:報告者すずとも初の雪山・雪上訓練である。今回登る白毛門は谷川山系の東に位置し、中核である朝日岳と共に谷川岳馬蹄形縦走コースの一角をなす山。 山頂まで40度近い急登がつづく。今回は天候諸諸の事情で頂上までこそいけなかったが、経験多いお二人とともに登攀でき、思い出深いデビューとなった。


一日目 雨〜晴天

08:00 新宿駅集合

11:50 土合駅到着。午前中は雨だったが、到着時天気は晴天。雪の量は全体的に少なめだ。水道の水はこのとき出ていたが、夕方また戻ったときには凍っ ていた。

12:25 テント設営完了。数パーティすでに入っていたらしく、トレースもばっちりと喜ぶ。

12:40 雪上訓練のため出発、登山開始。トレースはしっかりしている。天気も最高、無風、歩いていると暑いくらい暖かい。登山口の雪は午前中までの雨 で解けかかり、湿って重い。1000m地点くらいまで登り、キックステップとアイゼンワークの練習をする。こつがつかめなくてななこさん、つくるさんに何 度も前を歩いて見せてもらう。

14:20 下山開始。アイゼンありとなしの下山を習う。個人的にはアイゼンがないほうが早くて好きだ。吹き溜まりにはまったり、頭から滑り落ちながら華 麗に下山する。登山道にもぽつぽつとデブリが目立ち、案の定、下山途中にも下山道が雪崩れた。ななこさんの真横で雪崩れたが、ななこさんはポーカーフェイ スを崩さなかった。そして、「来るのがわかってたからそこを歩かなかったの」と言い出したので、つくるさんと「絶対うっそだー!」とななこさんをいじりた おした。 でも本当に、地形や雪の様子から読むこともできるらしい。早く知識を身につけたいものである。

15:25 テント着。夜は食料係ななこさん特製のクリームシチューwith赤飯クリスマススペシャルであった。クリスマス=めでたい=赤飯とのこと。し かし、豆もはいっているし腹持ちも良いので最高のゴハンであった。自分の持ってきた甘納豆を「鹿のフ_」と呼ばれ憤慨するが、確かに似ているため納得す る。明日にそなえ早めに就寝。
二日目 雨〜みぞれ〜雪

04:30 夜半には雨が降り出し、天気は最悪。起床したが、風雨とそれに誘発される雪崩の危険を回避するため、快方にむかうまでテントで天気図や警報/ 注意報を確認しながら停滞とした。早朝の空気はなま暖かかったが、8時ごろになうと気温もどんどん下がり(約マイナス2度)、雪になった。

09:05 時間ももう遅くなり、頂上は狙えないが、せめて昨日行った所まで行こうと準備をして出かける。昨日習ったキックステップを駆使(?)し、雪の 降る中ぐんぐん高度を上げていく。1000mくらいの地点から、湿雪は完全なパウダースノーへ変わり、軽快に進む。風が強く、トレースもすぐに吹き消され てしまう。途中からは昨日のトレースは完全に消え、三人で交代しながらラッセルとなる。途中、単独行の男性と男性2人組のパーティに追い抜いてもらい、松 ノ木沢ノ頭(まつのきざわのかしら・1484m)で、折り返す。

11:25 下山開始。下山は雪質が良いため、信じられないスピードで下れた。しかし強風と雪質、降雪のせいで、折り返しても自分たちのトレースもなく なっている。吹き溜まりに全身はまったり尻ですべったり跳んだり転んだりしながらも、私(すずとも)も無事に下れた。スキー場で雪のなか転げまわっている 子供のようだと誇らしい形容(?)もしていただいた。登山口入り口で、ワカンを持った老夫婦ともすれ違う。

12:30 下山完了。バスの時間までししゃもとめざしを焼いて過ごす。

14:02 バスが定刻どおり到着。多摩美大の山岳部(女性だらけ、男性一人)と一緒になり和気藹々と湯檜曽温泉・林家旅館に向かう。体が魚臭い!女性客 が多いので、林家旅館では男湯と女湯を交換してくれた。男湯のほうが広いらしい。おかげで風呂上りは備え付けの育毛剤が使い放題であった。

16:07 林家旅館をあとにし、バスで水上駅へ。私たち以外の登山客も多くはないが同乗している。

16:37 水上から新宿へ出発。

19:55 新宿到着。街はクリスマスイブ一色で、自分たちの格好が非常に気まずいということに気づく。ななこさんつくるさんに別れを告げ、クリスマス ケーキの待つ我が家へと帰路についた。

考察/まとめ
滑落停止訓練こそできなかったが、雪山を歩くということでは非常に勉強になった。歩き方は「まだまだ」なので、3月からまた雪山に挑戦して練習をつみた い。そして初めての雪山、初めてのテント泊だったが、経験豊富なお二人と同行でき、その指導を独占し、とても恵まれていた。装備、食料、ルートファイン ディング等すべてがいい教訓となった。テントではぐっすり眠っていたらしく、「初めてなのにたいしたもんだ」と褒められた(?)。手袋等、装備が甘い部分 があったので、次回までにもう一度見直したい。午前中の雨さえなければ、頂上も踏めたはずなので、来年こそ、クリスマス白毛門、山頂を目指したいところ だ。

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