葛葉川本谷

日程:2008・7/6 曇り
メンバー:もとき君 つくる君 ななこ(CL)
行程:  秦野駅バス停発7:40〜菩提〜入渓9:20〜大平橋下11:00〜
     二俣(懸垂下降練習)12:40ー13:10〜登山道13:35〜三ノ塔〜
     大倉バス停16:00

予定していた沢計画が2回流れ、蒸し暑い今日、水量もたっぷりありそうで楽しみ。
菩提のバス停よりわかりにくいアプローチとガイドブックに書いてあったが、右へ左と40分ほどの汗だくの歩きで入渓点の「葛葉の泉」に到着。10人位の大 パーティと男一人に女性2人の3人のパーティが沢支度していた。もとき君は今日沢登りデビューってことで、ちょっと緊張しているとのことだが、沢装備が ばっちり決まってますよ!他パーティーが出発して静かになると水の流れが涼しげに聞こえてきた。近くにいたおじさんに集合写真を撮ってもらってから9: 20入渓。

カ メラの接触がよくなくてちょっと心配。水に濡らさないように気をつけようと、この時はそう思った。水に足を浸けたとたん一気に涼しくなった。小滝が連続し ゴルジュとなる。F1(5m)で10人の大パーティに追いつく。ロープを出しているので20分程待たされた後に取り付いた。水量が多そうだが正面からステ ミングで登れる。もとき君、ムーブが決まってて初めての沢登りと思えない。登った後達成感ですっかり緊張がなくなった様子。


f1(5m)

ここからは私たちが先へ行かせてもらう。F2(7メートル)横向ノ滝。正面から豊富なホールドをひろって登る。この上はナメになっており3〜4mの小滝を過ぎF3(7m)は、ヌルヌルした左を慎重に登る。沢は再びゴルジュとなりF4(5m)二条は左側を越えて行く。

f3(7m)
f4(5m)二条

F5 (8m)板立ノ滝。3人パーティが取り付いていたので見物しながら小休憩をとる。ここで初めてロープを出す。全体が濡れていてかなりしぶきをかぶりそう。 小脇にかかえているもはやずぶ濡れ状態のカメラがだんだん心配になってきた。どこを登るか迷っている作君に「左上の岩の下にシュリンゲがさがってるよ」っ て視力のよい私が教えてあげた。右岸から少々かぶりぎみのようで緊張ぎみにそろそろ登ってる。右へのトラバースから落ち口でだいぶしぶきをかぶるようだ。 同時にビレーのやり方をもとき君に教える。そして2番目にもとき君がいく。長い手足を存分に使いながら落ち着いてホールドをさがしてあぶなげのない登り方 だ。ラスト私が登る。上で確保のしかたの説明をしているのか、なかなかロープアップしない。濡れて滑りやすい外傾でホールドも乏しい。しかもけっこう壁が 立っていて、かぶった岩の下をそろそろと回り込んで上に抜けた。「あれっシュリンゲが無かったなあ。」後から作君が「シュリンゲじゃなくてぶらぶらした木 の根っこだったよ。」とぶつぶつ言っていた。F6(2段7m)曲がり滝の上で沢を林道が横切る。

f5(8m)板立ノ滝 f6(2段7m)曲がり滝 林道をくぐる

小 滝とゴルジュを快適に通過していくと、ちょうど3人パーティーがF7(10m)富士型ノ滝をぬけるところであった。せっかくなのでロープを出して水線通し でいきましょう。作君がなんなく登り終えたころ、10人パーティが追いついてきた。もとき君も水をめいっぱいかぶりながら乏しいホールドを捜しながらソロ ソロと登っていく。2段めの中央あたりでちょっとびびりが入ったのか、ロープにテンションがかかった状態でそのまま落ち口まで上がっていった。私もせっか くロープがでているので、正面から滝を登りたかったけど、後続のパーティーをお待たせするのも気が引けるし、大ギャラリーの視線を背中に浴びながら爆水の 中で、もがく姿を披露するのもなんなので、下段は左から上段は右から上へ抜け出た。残念だけど次回のお楽しみとする。



f7(10m)富士型ノ滝

そ の後本流の水量はまったく減る様子もなく、おもしろいスラブのナメ滝や小滝が続き楽しく溯行していくと、しだいに源頭の風情に変わり、だんだん水も涸れ はっきりした二俣にでる。左俣に白と赤のテープがさがっている。右俣はまだ少しは水が流れているので行きたくなるが、地形図で確認しても左の尾根に取り付 いた方が楽?みたい。決まったところで小休憩。ついでに懸垂下降の練習も1回やる。ちょっと傾斜がないのでやりにくかったが、もとき君しっかり把握した様 子。やってる最中に10人パーティーが追いついて来た。「思ったより水が多くて楽しかったですね!」なんてあいさつして、彼等も左へと上がっていった。聞 けば王子の北稜山岳会とのこと。大人数で楽しそう。しばらくしてから私たち3人も、しっかりとした踏み跡をたどってなんなく登山道へ飛び出る。せっかくな ので三ノ塔の山頂までいくことにしたが、階段状の登山道20分くらいだったか、妙につらかった。山頂では上半身裸のおじさんが3人並んで、まぐろ状態で気 持ちよさそうにいびきをかいて昼寝していた。テーブルにめいっぱい濡れた沢装備を広げてだらだらと過ごす。暖かな日差しが濡れて冷えた体にここちよい。も とき君も初沢登りをめいっぱい楽しめた様子でにこにこ顔に、私も満足顔。風が肌寒く感じたころに三ノ塔の登山道を大倉へ、3連休の計画の白嶺三山縦走の話 しをしながら下ってきた。家に帰ったら、やっぱりカメラが壊れていた。     記録:ななこ

左に入る 三ノ塔尾根の登山道にでる

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