瑞牆山 - 金峰山

日 程 2013 年 6月 8 - 9日(日)
山域 瑞牆山-金峰山 (奥秩父)
形式 縦走(テント泊)
メ ンバー ななこ(CL) サク
記録 サク(瑞牆山) な なこ(金峰山)
行程
6月 8日
8:50韮崎駅発〜みずがき山荘行きバス10:15着 (2,000円)
10:15みずがき山荘出発 〜10:50富士見平小屋着
手続き(幕営料1,000円)終了後、テント設営、休憩&昼食。
11:55 瑞牆山へ向けて出発
13:42 山頂到着
14:05 下山開始
15:30 定刻通りに富士見平小屋に到着。

6月 9日
テント場0530〜大日小屋0620〜分岐0655(10分休憩)〜千代ノ吹上の手前0800(30分休憩)〜金峰山山頂0940(30分休憩)〜大日小 屋1245〜テント場1340



6月 8日 (瑞牆山 / サク単独)

約1ヶ月ぶりの山行で、今シーズン初のテント泊。
嫌でもワクワクする。
同時にザックの重さが「こんなに重たかったっけ?」と痛感。

行きのスーパーあずさも2時間半、満席状態でトイレ前を確保しつつも、
「同じ料金は解せないな〜」と不満。

韮崎駅に到着すると、「え???」というぐらいの登山客。
バスに乗れるのかよ?と思っていると、2本増便してくれた。
後方に並んでいたので、ミニバスにゆっくり座ることができた。
1,2便バスは数人立ち乗りして1時間揺られると思うと気の毒だ。

終点に近づくにつれて、新緑がまだ美しく、小川のせせらぎで早くも
胸が踊る。

今シーズンに合わせて新調した2,3任用のアライのテントは快適だし、軽い。
素直に嬉しい。

みずがき山荘から富士見平小屋までの行程を少し甘く見ていた。
15分もすると息が上がり始める。

やはり少なくとも2週間に一度は登ってないと身体がすぐに順応しないと反省。
幕営料が1,000円の割にはトイレ設備に気合が入っておらず、特に女性陣は
辛い思いをしたろう。今後に期待。

それでもここの小屋には5分ほど下ったところに湧水があり、冷たくてとても美味しい。
水場のある小屋は本当に有難い。

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設営、昼食を摂ってから早速魅惑の瑞牆山へ向かう。
瑞牆山&金峰山は初めての山。ワクワクする。

事前情報として、大きな石がゴロゴロの道程だとは理解しつつも、やはりしんどい。
山道はすごい人混みで、高尾山状態。

早めに出発された方が下り、バス組が登っていく状態で、道を譲りながらの登攀なので、
適度に深呼吸ながらの登りだったので、思ったよりはきつくはなかった。

途中、桃太郎岩・大ヤスリの岩など写真では見ていたが、スケールに圧倒。
「なんでこんな岩があんの!」

途中で見られるシャクナゲの花も気分をほぐしてくれた。

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山頂までのラスト10分はきつかったな。
ロープはベチョベチョ、続くはしご。

しばらくしてやっと山頂。2230m

山頂は、まさに高尾山状態で、ゆっくり座って休む場所を探すのも一苦労。
それでも山頂から見る景色は素晴らしい。明日アタックする金峰山をはじめ、
様々な山が見えて、本当に来てよかった。

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もう少しゆっくりしたかったけど、3: 30集合で約束していたリーダーが目を釣り上げて
待っているかと思うと、下山ペースがあがる。

それでも道は1本で個人・グループ登山者だけでなく、ツアー客も多くてなかなか
追い越せない。
それでも焦っては自分の足場が不安定になるだけだから、落ち着いて下っていった。

より身体を山に順応させようと、最近ストックを使わずに下りも歩くように勤めている。
でも岩場が多いところはやっぱり使いたいな、と思いながらも我慢した。

ラストの小川山分岐から30分でゴールだけど、さすがに足の疲労が来て、
ベンチで5分休憩しながら、気合を入れ直す。ラストは登りだから。

さあ、と小屋へ向かい出発すると、そこにはななこリーダーが笑顔で待っていた。
目は釣り上がってなかった((^O^)

定刻通りの3:30に到着。

下山後にメンバーと合流するというパターンは初めての体験だが、心の拠り所になり、
励ましになることを知り、達成感もひとしお。

明日の金峰山に備えて、早めの夕食。
まずは美味しい湧水でいれて頂いた珈琲タイム。
リーダー特製のお手製料理を味わいながら、一度は持って行きたかった、イワシ缶も食す。

リーダーとのんびりゆったりいろんな話をしながら夜は更けていく。
テン場はいつの間にか、かなりのテント数。
嗚呼、明日もこの人たちが金峰へ行くのか・・・と思いながらもさっさと就寝。

疲れた〜。でも充実した一日だった。明日もあるぞ〜!やるぞ〜!

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6月 9日 (金峰山 / ななこ サク)

山の手線なみのテント場で周りがうるさくて4時前に起 こされる。昨夜も22時頃まで騒がしくちょっと寝起きの機嫌が悪い。でも天気は快晴。さくちゃんと今日は20年ぶりの金峰山を登る。彼は、昨日みずがき山 のピストンもやっているので集合時間はさくちゃんテント前に5時半にした。朝食はお決まりのラーメンとホットティを1杯でボーとした頭を呼び戻す。
ところで、20年ぶりのお気に入りの幕営地のひとつである富士見小屋が、リニュアルオープンして小屋周りは奇麗になってはいるものの、小屋とテント泊客兼 用の女子トイレがたったの1カ所のみには絶句する。そして、幕営料金が500円から1000円に値上がりしていた。以前はクライマー、山岳会、地元のハイ カーぐらいしか見かけなかったのに、山ガール、ボーイ、子供連れハイカー、登山ツアー?など大にぎわい。そういえば駐車場100台満車でバス停付近まであ ふれていた。高尾山に匹敵するほどの人気ぶりだ。どこよりも一番おいしい水場だと思うのに、オーバーユースで水質が心配になるのは、はたして私だけだろう か・・・
さくちゃんも元気な顔で、「僕は爆睡しましたけど、ななこさんの辺りは相当うるさかったみた いですね?」さくちゃん、その通り!張った場所最悪でした。

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トイレ前の列を尻目に、予定通り0530に出発。カラ マツ林の中を飯盛山の南面を巻きながら登って行く。ひんやりとした苔むした原生林、ゴロゴロとした岩、木の根っこの樹林帯を抜けると、右下に例の大日小 屋、左上に大日岩が青空の中花崗岩の白さが、なつかしい。大日小屋は避難小屋で水場もしっかりある小屋。事前に富士見小屋で届け出をしてからの使用とする 決まりになっている。ふたりとも調子がよいので急坂を歩き進んでいくと、やがて岩場が多くなる。しゃくなげのピンクの花が両側にいっぱい咲いている。この 時期に入ったことがなかったので、こんなにしゃくなげの木があることに驚いた。登りきると小川山への分岐の道標が見えた。壊れかけた木のベンチで休憩す る。大きな交差点のように、人が行き交うのを不思議に見つめていたが、後ほど山頂へ到着してみて納得した。ベンチを人に譲り出発する。砂払ノ頭までは薄明 るい木の根っこが絡み合う急坂を登る。疲れが出る頃で苦しい。「さくちゃん、今日は晴天で根っこが乾いてるから気にならないけど、雨で濡れた根っこは滑りやすくて歩きにく いのよ。」と。「えっ、マジすか〜」とハアハア言いながら返事が返ってきた。その後、後ろで、ドスンと音が2回ほどがした。やがて砂払の頭に到着。抜きつ 抜かれつしていた単独男性が、「ここまでくると富士山がよく見えますよ。」と場所をあけてくれた。「どひゃ〜富士山だ〜。きれい!」よくある銭湯の壁の富 士山のまんまに感激。私個人的には、富士山には興味がなかったけど、今日の富士山は心から美しい山と感じて、いつになく何枚も写真を撮る。左から五丈岩、 富士山 南アルプス 中央アルプス 御嶽山 北アルプス手前にみずがき山 小川山 西上州の山々 その奥に雪を冠っている山々がうっすら見えるが上信越の 山?。3回目ぐらいの金峰山だが360度パノラマの風景に絶句する。
これも「抜群の晴れ男さくちゃん」に感謝感謝の雨女の私である。眺望にみとれていると、テン場でいっしょだった男女4人組が重そうなザック背負って現れ た。学芸大ワンゲル同好会とのこと。場所を譲って写真を撮ってあげる。なぜかさくちゃんも混じって映る。そして、岩陵のガレバとハイマツの尾根を登って行 く。顔を挙げると青空の中に五丈岩の白い岩肌が眩しい。すると後ろから、「ななこさん、腹減りました」とさくちゃんの声が。頂上が見えるとどんなにきつく てもダッシュが効くタイプの私だが、しょうがない千代ノ吹上の手前あたりで大休憩とする。どうせ山頂辺りは、公園みたいに混んでいることは想像できるし ね。断崖絶壁がよく見える岩場で30分くらい大休憩する。カラッとしていてとても気持ちよい。

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そして、岩陵のガレバとハイマツの尾 根を登って行く。顔を挙げると青空の中に五丈岩の白い岩肌が眩しい。すると後ろから、「ななこさん、腹減りました」とさくちゃんの声が。頂上が見えるとど んなにきつくてもダッシュが効くタイプの私だが、しょうがない千代ノ吹上の手前あたりで大休憩とする。どうせ山頂辺りは、公園みたいに混んでいることは想 像できるしね。断崖絶壁がよく見える岩場で30分くらい大休憩する。カラッとしていてとても気持ちよい。

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その後、大きな白いつるんとした岩場の峰をひとつひとつ 越えて登って平になり、五丈岩の麓に立つ。スケールの大きさにさくちゃんは大感激の様子。もう少し上に金峰山の山頂があった。単独男性が「ここが特等席だ よ。どうぞ」とまた譲ってもらう。数名の元気がありあまってる若者が五丈岩に張り付いて登ろうとしているのをながめる。落ちなければいいが・・・
「登れても降りるのがこわいんだよね。」なんて話していたら、「そこの若者たち岩からすぐ降りてきてください。」という声がした。古い傾いた木の赤い鳥居 の前に、いつのまにか上から下まで完璧な装いの神主が現れた。黒い烏帽子?に足袋にわらじだ。「よかったら、みなさんも山開きに参加してくださ〜い。」 と。すると地元の山岳会らしき人々の後ろに20人ぐらいの横並びの列ができ、厳かに式が始まった。「神主さん、きっと岩陰で着替えたんでしょうね。白い紙 のふさふさ?はビニールで巻いて持ってきたとして、烏帽子はどうやってパッキングしたんだろうね?」するとさくちゃんが「あの烏帽子はばっちり折りたたみ式になっているんですよ。きっと」「なるほどねえ。」と。話 が聞こえたのか、ちょっと離れた岩にすわっていた単独男性が声をかみ殺し肩を震わせて笑っていた。

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15分くらい岩の上から下のセレモニーを眺めていたが、 静かなうちに山を下りることにする。少し下った道の左側に神主さんのであろうザックを発見して、さくちゃんとまた大喜びした。その後、「里に着いたら温泉のあと、肉喰いたいっす」とさくちゃ んいはく。私も大賛成して、快適にどんどん富士見小屋のテント場まで下った。到着が13時40分。テントを撤収して、おいしい水2リットル汲んでバス停ま で急ぐ。案の定、バスは大混みで、増富温泉まで立って、温泉からは臨時バスに乗り換えたので、ゆっくり座れて良かった。温泉(http: //www.hakusanonsen.com/)後、タクシーの運転手さんに紹介してもらった「焼き肉屋」(http: //gyushige.com/)で満喫。そして電車で帰路に着く。こんなに天気に恵まれた山行は久しぶりで、心配してた足首の状態も良かったので、次は 北アルプス縦走に挑戦と、着々と私のリハビリ山行は進行中である。

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