御 前山・九鬼山

日 程 2013 年 4月 22日(月)
山域 中央線沿 線の山々
形式 ハイキング
メ ンバー な なこ
記録 ななこ
行程 JR 猿橋駅08:10〜九鬼山登山口08:25〜御前山(730m)09:25〜馬立山(797m)10:20〜札金峠11:00〜九鬼山(970m)12: 15/40〜弥生峠12:55〜杉山新道〜分岐13:40〜禾生駅14:08〜田野倉駅15:00


記録

今年に入ってから、週末に低気圧が毎度通過して天気が良くない日が続いてる。せっかくの新緑をお日様の日差しの元で歩きたいので月曜日となったが、肌寒 い。15年ぶりの猿橋駅に降りた登山者は私一人である。


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南 口に出て右折し車道を歩く。大きくカーブすると右側に九鬼山登山口。本日の山行の目的は、先日例会で決まった公開山行の候補になった九鬼山の偵察であるの で、しっかり写真も撮らなきゃ。清々しい青空の元、はりきって歩き始める。昨日の雨で日影はなんだか滑りそうと思った瞬間、案の定ズルズルと万歳体勢で左 足のズボン横にみごとな粘土土のラインができた。カメラも左半分にどろんこライン。気を取り直して薄暗い植林の中を支尾根めざして歩く。尾根に出ると黄緑 色の若葉があたりを美しく染めている。足下には紫色の花、肩のあたりには、黄色、赤、白の花、そして見上げた木々には、ふさふさの白い花。(花の名前に疎 いのですみません)この季節の山の香りを思い出す。

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30分ほど登って神楽山の分岐の標識。今日は割愛し て、まっすぐ進んで行く。だんだん岩尾根の道となり、まわりが明るくキラキラとすべてが輝ききれいなこと。ズボンの泥も順調に乾いてきている。
急な登りを這い上がると、大岩がごろごろしている御前山山頂に到着。「わあ〜富士山だ!」おもわず叫んでしまった。地図によると左が倉岳山で松の木で隠れ ているのがこれから行く九鬼山かな。山頂からの眺めはすばらしく、きっとみんなも感激まちがいなしだな。山頂の雰囲気はみずがき山で、見渡す景色は北八の にゅうに似た感じ。

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し ばらくこの景色をひとりじめした後、次の馬立山をめざして登山道を南下していく。アップダウンの少ない尾根道で、やがて左に菊花山が現れ、平坦な道になる と右側が大きく開けて、私の大好きな滝子山の南陵がすっきり見えてきた。3つのピークもとてもクリア。小金沢連嶺には週末降っただろう雪がうっすらと付い ている。白谷丸にはたっぷりの雪だ。やはり今年の春は芽吹きをみてもちょっと遅い気がする。右の山容の景色に見とれて歩く。

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沢 井沢ノ頭を経て、大きな岩山を右に巻いて道を進んでぐるっと巻いて登ると馬立山山頂。途中岩山を直登できるコースがあったかも。馬立山の山頂はさほど広く はないが倒木を利用したベンチがある。その後もかなりの倒木が切り出されていたり、登山道をふさいでいたりでなんだか山が荒れた感じがした。けっこう盗掘 の跡もあったり。近郊の山で自然林の多い山は少ないので、ぜひこの登山道はいつまでも美しくあって欲しいと思った

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その後、札金峠、九鬼山をめざし田野 倉駅への分岐へ進むのだが、ここで進行方向に疑問が生じる。道標が気に入らない訳で はないが、猿倉駅方面へ逆戻りしているような気がしてきた。進行は南下のイメージがあるのに・・・。もういちど馬立山山頂に引き返して、今度は磁石も取り 出ししっかり地図を確認する。尾根がたくさん派生していることと、さっき歩いてきた巻き道で方向感覚がちょっとおかしくなっていたことが判明。沢でも岩で も登山道でも巻くのは気をつけなければいけないと改めて実感する

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足下には今朝咲き始めたらしいヒトリ シズカ?が両側に、まだつぼみのツツジが若葉の間か ら顔を空に向けている。そしていろんな種類のスミレがぽつぽつと咲いている。ここまで2人の単独の男性とすれちがった。そして下りきった所で札金峠の道標 が植林の中に現れた。木漏れ日が日当りの悪いであろうの場所を明るく照らしている。次の田野倉分岐を過ぎ、紺場休場の先からちょっと山容が変わった。山肌 の右を大きくトラバースして隣の尾根へ進む。ザレた道にトラロープが張ってある。ツツジの大木が斜面にたくさん張り付くようにはえている。九鬼山への直下 は北東の尾根を這い上がる。息があがってきついジグザグ道を進んで九鬼山山頂へ到着。山頂からの南側は植林だが、北側は雁ノ腹摺山、樽ノ木尾根、権現山が くっきり見える。6人組の女性登山者が横並びに楽しそうに食事中。2人組の男女がその後ろベンチで休んでいるので私の座れそうな場所が空いてないようなの で、写真だけ撮って先に進むことにする。10分ほど歩いただろうか、なんと富士山がくっきり見える絶好の場所みっけ。小さな倒木の椅子にかけて大休憩とす るが、やっぱり今日は肌寒い。お気に入りのおにぎり弁当を食べて20分ほどで、弥生峠へと進む

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やがて三叉路の小ピークに道標が立っ ている。古びていて文 字がよく読めないが、弥生峠のようだ。かろうじて杉山新道と読める右の山影の道へ入る。消えて読めないルートは尾根道のようだ。なだらかな下り道の右側は 植林で、マムシ草が道に沿ってきれいに咲いている。山間から、小さく集落が見え隠れして少しずつ大きくなってリニアモーターの線路?がはっきり確認でき、 右からの小さな沢を徒渉して高速道路の音が鮮明になった所で、目の前に民家が一軒現れた。右横の道標に九鬼山登山口と書いてある。隣に熊出没注意のかんば んも立っていた。そういえば、沢井沢ノ頭の手前でころっとまん丸い大きめの小動物を見かけたけど、横顔が尖っていたのでたぬきかな?とその時は思っていた が、絶対しっぽは付いてなかったし・・・。「独り立ちした小熊だったんじゃない?」なんて家に戻ってからつくも君に言われた。一目散に逃げる姿が超かわい かったな。

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下山報告のメールを入れた後、禾生駅 へと15分ほど歩くのだが、とうとうと流れる朝日川の上に古いレンガ造りのすてきな水道橋が現れ、思わず写 真に納める。しばらく車道を歩いていると自転車に乗った中学生があいさつしてくれたので、ついでに駅へに道を尋ねる。駅に着いたら電車は出たばかりで1時 間待ち。
駅員?らしくないおじさんが、田野倉駅までの地図を書いてくれた。山を歩く人なら15分で着くよなんて言ってたけど、そんな訳ないだろうと感じつつ、お礼 を言ってその目印にない線だけの地図を片手にどこまでも続く畑の中をてくてくと50分歩いて、駅に到着。ちょうどやってきた平日ののんびりとした電車に乗車し、春満開の 車窓を満喫。そして、このところ中央沿線の山の帰りに立ち寄る温泉にのんびりと浸かって帰路に着いた。

実は本日の山行は、いつになく真面目に歩いてきたのは、公開山行の偵察という縛りがあったために他ならない。というわけで願わくは、何人かの問い合わせが あることに期待しよう。
                             記録 ななこ

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