お坊山(大菩薩)
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今回の山行は地図とコンパスの正しい使い方を覚え、実際
に使ってみるという趣旨の山行です。まずは準備として前日に国土交通省国土地理院の25000分の1地形図をプリントアウトしました。そして、磁北線(真
北より西に7度)を地形図に10本程書き込みました。 |
山行当日、笹子駅から登山道の入り口付近まで30分程歩
きます。そうすると、お坊山登山道の看板が目につきやすい道端にありました。今回のお坊山までのルートは登山道ではありますが破線ルートです。加えて数週
間前の台風の影響もまだ残っているようで、道には枯葉や木の枝が散乱しています。読図山行にはちょうどよいです。 お坊山登山道入り口の看板はあるのですが、はっきりとした登山道の入り口はないようです。そこでコンパスと地形図の登場です。登り始める場所は大切なので 慎重にその場所、そして登る方向をコンパスで調べます。コンパスの使い方は昨日少し勉強したのですが、使い方を教えてもらってもよくわかりません。とりあ えずは進むことにします。 |
登り始めは道がなく急な坂を登っていきます。しばらく登
ると荒れた登山道にぶつかります。その道を地形図とコンパスを見ながら登ります。1時間半位歩くと入道山に到着。ここで少し休憩してもう一度コンパスの使
い方を教えてもらいます。今回の説明でようやく理解できました。現在地は入道山、次の目的地は棚洞山です。ここは尾根がほぼ一直線なので現在地と目的地を
コンパスの辺で結びコンパスの矢印を磁北線に合わせる。あとはコンパスの針を北の矢印にあわせて歩く。頭で考えると難しく思えましたが、実際にやってみる
と難しくはありません。コンパスが正確に自分の目的地を示してくれます。感動です!! でも、尾根が複雑な形をしていればその都度コンパスを調整しなければいけない事もわかりました。いろいろ経験を積んでいく必要があるようです。 |
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棚洞山から東峰は尾根がまっすぐではないので何度かコン
パスで進行方向を確認、変更しながら慎重に進みます。コンパスで正しく進行方向をトレースしていれば道に迷ったりする事はほぼ避けることができると思いま
す。コンパスと地形図の使い方を覚えて自信が付きました。油断をしてはいけませんが。 東峰に着くとお坊山はすぐです。お坊山山頂からは南アルプスの山々がよく見えます。冬の空気の澄んだ時期にくると、もっとはっきりと見ることができるで しょう。 |
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この後は昼食をとり、そして大鹿峠を通り景徳院の方へ下
山します。下山の最中に天然のアケビが木になっているのを見つけたのでむしって食べてみました。甘くておいしかったですが種が多くて食べる所はほとんどあ
りませんでした。 いつも持っていたコンパス、こんなに便利な道具なんですね。もっと早くに使い方を身に着けておけばよかったと思います。これからはコンパスと地形図をフル に活用して色々な山に挑戦しようと思います。 お坊山は静かな山で私たち以外の登山者には会いませんでした。頂上は南アルプスを一望できる景色のよい山です。寒くなる頃もう一度南アルプスを頂上から見 たいと思います。 帰りは景徳院バス停からバスに乗って天目山温泉に寄りました。近くて便利です。 |
すばるM45山の会 . |