燧ヶ岳(尾瀬)
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13日 浅草から東武線に乗り、会津高原尾瀬口でバスに乗り換える。東京の自宅を始発の電車で出発すると登山口の沼山峠にはちょうど12時ころの到着となる。長いカーブの続く道ではバスの苦手なしんちゃんが気持ち悪くなってしまった。会津方面からまわりこんで行くと、人里から遠く離れてとても奥深く感じる。 |
初
日の13日は、下田代のキャンプ場までのアプローチである。はじめ晴天だったが、近づくと曇りがちになり、とうとう小雨になり肌寒い。とても整備された木
道の下り坂がずっと続く。本来なら快適な道なのだろうが、濡れた木道がすべりやすく、歩きにくい。連休なのでハイカーがずいぶん多い。 |
不意に明るくなって視界がひらけてきたと思ったらさっそく湿原があらわれて驚く。林を抜けて明るて気持ちのよい大江湿原へ進む。小雨のなかでは枯れ草がさびしく、荒涼とした景色であるが、時々薄日が射すと黄金色に光って美しい。 |
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さらに小さな湿原をいくつもこえていく。沼尻はとても感じのよいところで少し休憩する。湿原が終わると林のなかの道へ。次第にブナの林が深くなってきたと思ったらキャンプ場に到着した。 |
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こ
こは尾瀬の中心なので、人が多いよとさんざん聞かされて俗っぽい観光地のイメージをいだいていたが、夕暮れ時の風景がとても静かだ。自然の豊かな場所であ
ることを再認識する。水場、炊事場などの設備も過不足なく感じが良い。連休なのでテントはぎゅうぎゅう詰めであるが、みんなのマナーがよくて気持ちがい
い。 |
今日の食事は、アルファー米のレトルトに、豚肉がたくさ
ん入った豚汁をおいしくいただく。体があったまって、すぐに眠たくなった。同行のふたりはルンルン気分であるが、自分は寒くて先が思いやられる。前日とて
も暑くて31度の真夏日だったから、油断してしまった。寒いかもしれないということが、どうしても実感できないので、ついつい薄着になってしまったのだ。
早々に寝袋に潜り込むが、寒くて眠れないのでは?と長い夜がヤバいです。それに明日の朝の冷え込みはもっと怖い |
14日 翌日快晴で、氷点下まで下がったようだ。真夏から一挙に真冬への温度差がすごい。テントに霜がついてパリパリに凍っていた。そうそうに食事をとり、5時40分に出発する。 見晴登山道は、最初深いぶなの林を通り抜けていくが、ブナの大きさに驚く。やがて小さな沢沿いに登っていくようになるが、案内板によると土石流で沢ごと登山道が崩壊してしまいコースタイムの1.5倍とあった。 土砂や流された倒木で沢が荒れているので、いたいたしいが、踏み跡が出来て、注意すれば問題ないと思われる。コースタイムもほとんど変わらないだろう。 |
高度を稼いでいくと、背後に尾瀬ケ原がせりあがってくる、今日は日光をあびてまぶしい。もっとあがっていくと、今度は尾瀬沼の水面が見えてくる。 登山道にところどころ霜柱がみえた。頂上近くにはわずかだが雪もみえた。傾斜がきびしくなり苦しくなってくるが、展望があり、頂上近くの複雑な地形が楽しい。 |
柴安ーの頂上に9時15分に到着。風が強く登山者もふえて手狭なので、ゆっくりとしがたい。すぐにもう一つのピークの俎ーに向かう。岩場っぽいところでの登山者どうしのすれ違いがわずらわしい。俎ーを通り過ぎて、くだりにはいると、風下になってかぜがなくなった。 |
俎ーからは急斜面をどんどん降りていくが、少し傾斜がゆ
るくなったところで突然湿原に飛び出てびっくりする。湿原に出るとのんびりと気持ちがよい。天気がよいと昨日とはまったく違った明るい雰囲気である。休憩
をしたり、写真をぱちぱちとったり、ずっとのんびりしたくなるところであるが、山のなかでのんびりするのが苦手な私たちなので先を急ぐ。 もっとすすんで、ふたたび急な斜面になると、林のなかのどろんこ道になって、とても歩きにくい。 ふたたび湿原がでてきて、気持ちのよい場所になる。ここでは傾斜がゆるくなったところに湿原ができることを体感する。 さらに進むとふたたび同じような急斜面となってふたたびどろんこ道に四苦八苦する。歩きにくい道にうんざりして、やっとで終了点の御池にたどりつく。 |
御池ロッジでお風呂にはいり、食堂で山菜そばを食べて、早めのバスにて余裕で帰途につく。 |
すばるM45山の会 . |