タワ尾根(オロセ尾根を経由してウトウの頭)(奥
多摩)
|
今回は昭文社の山の地図には載っていないオロセ尾根に
1/25000の地図を使って登ってみるという読図山行です。 日原街道を日原鍾乳洞の手前まで車で上がり左折、少し走ると5,6台止められる駐車スペースがあったのでそこに車を止めます。そこから八丁橋までは歩いて 30分位です。八丁橋は車が入れないように黄色と黒でテーピングされたゲートがおりています。橋の付近にも駐車場があるので橋の手前まで車で来ることがで きるようです。 |
オロセ尾根への取り付き |
ゲートをくぐりオロセ尾根への取り付き場所を探さなけれ
ばならないのですが、八丁橋から30分位歩くと立派な木の階段が用意されています。ここがオロセ尾根の入り口です。探す手間はかからなかったのですが、
ちょっと残念な気がします。 |
p1123 |
入り口からP1123までは道があります。分岐もないの
で迷う心配はほとんどないと思います。P1123までは登山口からおよそ30分位です。 P1123で少し休み再び出発。15分ほど歩くと分岐がありましたがコンパスで確認すれば進む方向がわかります。ここの分岐を過ぎたあたりから踏み跡のな い場所が多くなりますが尾根にそって登ります。何度か急坂を直登する場面もあります。P1123の手前は植林されたスギが多かったのですが、ここにはもう スギはなく自然林の紅葉がとても綺麗です。 |
篶坂ノ丸 |
ウトウの頭 |
P1123
か1時間位歩くと篶坂ノ丸の少し東のタワ尾根にぶつかります。次の目的地はウトウの頭ですが地図をみると距離がありそうなので心配です。しかし、実際に歩
いてみると平坦で歩きやすい道なのでどんどん進むことができます。多分P1443を越えたあたりからアップダウンはありますがたいしてペースに影響はあり
ません。約50分でウトウの頭に到着。ウトウの頭の見晴はよくないですが面白い看板が掛かっています。 |
|
||
標識やトラロープで登山者が道を間違えないように |
|
こ
こでちょっと休もうとしたとき、大きな猟犬らしき犬が現れました。首には発信機がついています。近くに飼い主がいるのだろうと思っていたのですが、そうで
はないようです。その犬はお腹が空いているようで、地面に置いた手袋を噛みついてボロボロにしたり、食事をしようとしてリュックを開けるとリュックの中に
頭を突っ込んだりしてきます。食事どころではなくなりました。 仕方がないので別の場所で食事を取ることにして篶坂ノ丸へ戻る事にします。しかし、歩き始めるとその犬がついて来きます。結局、この犬と僕たちは金袋山ま でおよそ1時間一緒に歩くことになります。僕たちは気に入られてしまったようです。一緒に歩くとだんだん情が湧いてきてしまい下山するまで一緒でもいいか なと少し思いました。でも、金袋山に到着し、そこで食事をしている登山者を見つけると僕たちへの関心はなくなりました。さようなら。 |
|
||
金袋山は広く平らなので休憩するには良い場所です。そこ
から約30分で次の目的地人形山に到着、人形山はコースのわきの小さな小山です。 ウトウの頭からここまでは破線路ですが歩きやすいく標識やトラロープで登山者が道を間違えないように配慮されています。紅葉は今の時期が最高だと思いま す。 |
人形山 |
ミズナラの巨木 |
一石山 |
人形山のすぐ近くにはミズナラの巨木があります。倒れて
しまっている木もあるので残念です。 ここミズナラの巨木周辺は籠岩方面と一石山方面との分岐点となっています。広く平らな地形なのでコンパスがないとわかりづらい場所です。僕たちは一石山に 向かいます。一石山は何もないので看板を確認して進みます。 |
燕岩の展望台から |
燕岩の展望台から |
そ
のあとは籠岩の方からおりようと考え進んだのですが案内標識が分かりづらいです。しばらく歩くと山の下に延々とのびる金属の棒に気が付きます。この棒は後
でわかったのですが荷物や人を山の上まで運ぶ乗り物のレールでした。このレールにそって急坂を下りていきます。そのレールの終着点が籠岩(小川谷林道入り
口)になります。 |
レールにそって | 小川谷林道におりる |
今回の山行でタワ尾根のほとんどを踏破できました。近々
ウトウの頭の先にも行きたいと考えています。地図に載っていない尾根もたくさんある事もわかったのでいろいろ行きたいです。 下山後、日原鍾乳洞の前であの犬との奇跡の再開がありました。しかし、感動したのは僕たちだけで犬はおぼえていないようでした。 |
すばるM45山の会 . |