源次郎沢(水無川 丹沢)

日 程: 2014年7月27日(日)
山域: 源次郎沢 (丹沢 水無川)
形式: 沢登り
メ ンバー: ななこ(CL) ゴロー つくも
記録: ゴロー
行程: 大 倉バス停7:45〜作治小屋〜書策新道〜9:00戸沢山荘前〜9:15源次郎沢取り付き9:45〜源次郎沢遡行14:00〜花立山荘付近登山道〜14: 50花立山荘15:20〜大蔵尾根〜17:40大倉バス停


快 晴の日曜日、渋沢駅から大倉へ向かうバスはやはり混雑していた。こんなに暑いのに、みんなもの好きだねえと自分を棚に上げて独り言。今日は私の沢デビュー の日である。以前から夏は沢に行こうとななこさんに誘われていたのである。梅雨も明け、この日は絶好のコンディションに恵まれた。

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大倉尾根は見るからに暑そう



大倉バス停に到着すると多くの人は大倉尾根に向かったよ うだ。こちらはは橋を渡って、約一時間の林道歩き。左に大倉尾根を見ながら歩くが、大倉尾根は日にかんかんに照らされて見るからに暑そう。こっちも暑いが 日陰だから、かなりましに思える。
戸沢山荘に到着後、源次郎沢入り口へ、ここで装備を整える。私の靴は大昔、渓流釣り用にもらった物で見た目はコンバースのスニーカーみたい、なんちゃって 沢靴である。しかしハーネスをつけ、今回新調した沢スパッツをつける。ヘルメットをかぶれば見た目は立派な沢ヤである。

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源次郎沢の滝には、1〜10 まで  F ナンバーが記載された看板がある。まずはF1から。水流の右側を登る、
水の勢いにおそるおそる足を入れるが、沢靴は滑らず思ったよりしっかり歩ける。水しぶきが体にかかるのが気持ちが良い。暑くていっそ全身水浴びでもしたい くらいだった。

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F1
F1 水流の右側を登る
F1

次のF2は流れ着いた倒木が堆積して歩けず、左側を巻き 気味に登る。次の F3もなんなく突破。
久しぶりの沢のななこさんも、次第にピッチが上がって絶好調である。それにしても今日は暑い。汗が滝のように流れる。ここまで水も結構飲んでいる。飲み過 ぎ注意。塩飴をなめながら登る。

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F2 左側を巻き気味に



F4、 ここでロープを出す。左からなんとか登れそうなので、出す?出さない?少し迷ったが、今回は、久しぶりの沢でもあり、初心者(私)もいることから、時間が かかっても、ロープを出して慎重に登るということになった。リードは今回は全てつくもさん。ここでビレイをやるが、動きがぎこちなくロープがスムーズに送 れない。へたくそ。練習あるのみ。登る途中ハーケンからヌンチャクを回収するのを忘れたり、頭がボ〜として注意力も散漫。これも暑さのせいか。

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F4 とい状 左から越える(念のためロープを出す)



F5、前半はここが山場。ここもロープを出して登る。こ こは上の人から下の人が見えない。沢の水音で声も聞こえにくいところである。登り自体は難しくないが、意思の疎通が難しい。ビレイヤーは難しいところだと 思う。
 
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F5
F5
F5 リッジをのぼり大岩の下から右へ(ロープを出す)

F5を過ぎた地点で一旦休憩。だいぶへばっている。今日 はバテバテ。体調悪し。

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ここから二俣を右へ。

F6、左をあがる。途中ホールドを取れなくなって止まってしまい。一瞬固まってしまった。つい無理かもと弱音を吐いてしまったが、「ガンバ!」とつくもさ んとななんこさんから激が飛ぶ。気を取り直して。なんとか登ることができた。まあ確保してもらって登るんだから、安心なんだけど。やはり自力で登りきりた い。しかし集中力も気力も体力も、今日はダメダメだ。

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F6
F6 ロープを出す。左側、Fナンバー記載の看板のところから。
F6

F7 なんてことはない。狭い岩の間をすり抜けるように登るがザックがひっかかる。先にザックだけを送って、あとから体を通して行く。

F8は記憶が飛んでいる。ここでなんとダック隊長の写真を一枚も取ってないことに気づく。もう水の流れはないけれど仕方がない。ここで隊長の写真を一枚。 水がないので、隊長の顔もちょっとがっかりしているように見える。

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F7 上の岩のあいだをすりぬける


F9、ロープを出す。右側を登れそうだが大きな倒木が邪 魔をしているため、登りにくい。つくもさんは左のチムニー状のところを突っ張りながらスイスイ登って行く。私は倒木をまたぐようにして、右側からなんとか 登ることができた。

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F9 ロープを出す。チムニー状を突っ張りながら、または倒木をまたぐように



F10 ここもロープを出した。ここが最後のFポイント。つくるさんがリード。見た瞬間、もう巻きましょうよと弱音を吐いてしまったが、当然そんなこと許すメン バーではない。つくるさんの登り方を下からしっかり観察してからトライ。実際に登ってみると意外と面白い。一旦左に寄ってから右へ、うまく登れて充実感。

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F10 左壁は倒木がかぶさっていて登れない。
ロープを出して右壁をのぼる

F10


さあとはツメるだけだ。今日は体調が上がらずダメダメ だったけど、花立山荘でかき氷を食べれば、きっと回復できる。
そう信じて斜面を登る。頭は花立山荘のかき氷で一杯。ところがこの花立山荘までのツメがまたきつかった。
F10から、一旦草原のような場所に出て小休憩。ここから大倉尾根に上がる。下が柔らかくて沢靴が滑る。
途中さらに見晴らしの良い場所にでて記念撮影。さらに歩いてやっと花立山荘。みんなでやっとかき氷を食べれると喜んだのもつかの間。なんとかき氷が売り切 れ。山荘のお兄さんもこんなことは初めてだと言う。
がっかりしたけど、かわりにみつ豆ぜんざい?を食べて、沢の装備を解く。あとは大倉尾根を下るだけ。

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早めに右側の尾根に移って踏み跡をつめていった。
草原のような場所に出て小休止

大倉は帰りのバスの時間がシビアでないから気分は楽であ る。堀山の家、駒止茶屋、見晴茶屋、全て閉まっている。今日は氷には縁がないなあと思っていたところ、最後の観音茶屋でかき氷の看板があるではないか。
やっぱりかき氷を食べようと言うことになり、ここで休憩し、おいしいかき氷を頂く。まさに生き返る気分。
ダック隊長もうれしそうだ。

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観音茶屋にて 大倉に降りて野菜をゲット


かき氷でパワーを回復した我々は、意気揚々と大倉まで 下ったのだった。

沢は、クライミングの要素、バリエーションの要素など、山に対する総合力が必要なんだということがよくわかりました。調子が上がらないなかでF1〜10ま で登り切ったのは、自信になった半面、足り内部分も多く見えた山行でした。今度はちゃんとした沢靴買ってからまたチャレンジしたいと思います。


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