マスキ嵐沢(西丹沢)
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今期2度目の沢登り。沢靴を新調しての再チャレンジであ
る。今回のメンバーは、沢2回目の私と、初めての坂元さん。そしてベテランのつくもさん、ななこさんの4人構成。新松田の駅からバスに乗り込
むと、天気が良いのに、いつになく空いていた。みなさんアルプス方面に行ったのだろうか。 |
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出合いにて沢支度 |
大滝バス停を降りて、畦が丸方面への林道を進む。前回の
7月末とは違い、ずいぶんと涼しい。30分ほどでマスキ嵐沢の入渓地点に到着。ハーネスを付け、おニューの沢靴を履いて出発だ。 |
マスキ嵐沢は遡行グレード1級の初心者向けの沢。事前に
ネット情報で調べたところ、ロープを使わなくても登れる的なことが書いてあったので、気分は余裕である。いくつかナメ沢を過ぎて、「つくもさん、次はF3
ですか?」と聞いたら、「まだF1」だよと言われてへこむ。このFのグレードの付け方はよくわからない。遡行図がちゃんと頭に入っていないのと簡単な沢と
いう思い込みが出来ているようだ。なんだか嫌な予感。 |
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F1 大岩 ロープを使って左から |
F1 |
最初のF1、簡単そうだがヌメっているので、念のため
ロープを使う。全く問題ない。 |
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F2 トイ状 フリーで倒木左から岩溝を登る |
F2 |
F2はトイ状の滝で危ないところもなくあっさり通過。 |
F3 15mの大滝 ロープを出して右寄りを登る |
F3 |
F3は15mの大滝、ロープがなくても右側から登れば行
けそうだが念のためロープを出
す。山行は「安全にケガなく」も大事なテーマ。少しでも不安がある場合は、つくるさんから「ロープ出そう」の声が。このあたりは初心者の僕にとってはあり
がたい。その分時間もかかるし、上でビレイをするつくるさんの負担も大きいのだ。いつになたら自分はトップで行けるようになるのだろうか、この調子ではそ
の日はまだまだ遠そうだ。 F3を過ぎたところで先行していた2人組のパーティーが戻ってきた。この二つ先の滝のオーバーハングがいやらしく、ロープを持って来なかったので引き返し てきたとのこと。簡単と言いながら、やはりロープはあった方が良いようだ。 |
F4 ロープを使って左よりから右上へ |
F4 |
F4は右側を上がって行く、ホールド、足場もしっかり
あって問題なし。 |
F5 CLはロープを使わずに抜ける |
F5 残りの3人はロープを使って |
F5は前半ハイライト。ここもロープを出すが、難しいと
ころはない。問題無し。 F5では後から来た親子のパーティー、お父さんがビレイしながら、お子さんがしっかり登っていた。聞けばお子さんは9歳とのこと、これにはびっくりした。 |
二俣を右へ |
ここでダック隊長の撮影。今回は水があるうちに撮影でき た。ダック隊長も機嫌が良さそう。しばらく行くと二俣を右へ。ここからは涸沢だ。 |
F6 階段状はフリーで |
F7 ロープを使う |
F7 |
F6も問題なく通過。そして最後のF7へ。前回もそう
だったが、だいたい最後のFが一番大変で面白い。今回もやはりそうだった。微妙にハングしてるのですべると怖い。とはいえ、しっかりとホールドとスタンス
をとれた。個人的には前回よりかなり余裕だった。 |
F7の上にて食事、休憩をとる |
最後のツメ いつものようにCLがスピードアップ |
ここで食事をしながら休憩をとる。汗をかいた体は少し寒
いぐらいだ。全身が濡れたらどれだけ寒いだろうか。 食事のあとはツメルだけ、ズリズリの柔らかい斜面を登る。とはいえ距離も短いので前回よりかなりまし。ツメる途中で懸垂下降の練習場所を探すも、適当な場 所が無い。一旦権現山に登り、靴を履き替えてから、今来た道を引き返し、結局西側の登山道斜面を利用して練習をすることになった。 |
権現山 |
やったのは2ピッチでの懸垂下降。セルフビレイの取り
方、エイト環を使っての下降。腰の落とし方に注意し、ロープに振られないよう慎重に降りたが、意外に疲れる、慣れてないので、変なところに力が入ってる気
がする。つくるさんから「ここは断崖絶壁だと思って」と激が飛ぶ。まずは「セルフビレイとって」「カラビナ、エイト環、絶対落としちゃダメだよ!」、本番
さながらの緊張感?そんな中、数名がカラビナやエイト環を落としてしまい、反省モード。時おり笑いもおこる、楽しい講習となりました。 |
登山道で懸垂下降の練習 |
ここで時間は15時を回っている。ロープをしまい、いよ
いよ下山。途中で急げば16:25のバスの時間に間に合うかも、といCLの判断により最後の30分はいつもながらの駆け足。なんとバス発車の1分前に滑り込
みで乗車というオチ。最後の力を振り絞ってハーネスやヘルメットをつけたまま乗り込みました。 |
すばるM45山の会 . |