角研山〜鶴ヶ鳥屋山 南東尾根(中央線沿線)
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笹子駅で下車したら、国道20号線へは出ずに、山側の
細い車道へ入る。 T路地を右折し、中央本線線路を右手に見ながら、山陰に少し雪の残る道をしばらく進むと10分程で左手に「本社ヶ丸・鶴ヶ鳥屋山」への登山口が見えてく る。 |
登山口 |
p1000 庭洞山の三角点 |
いよいよ、本日の読図山行の始まりである。 整地された登山道を登り始めると、15分程で「送電鉄塔(大勝線50号)」に達する。 更に45分程自然林の中を登るとp1000(庭洞山テイトウヤマ?:掲示板等は無い)に到着する。ここで水分補給。 以前、この辺りは藪こぎしないと通れなかった場所らしいが、すっかり刈り込まれていて見通しの良い道に変わっていた。 |
薮が刈り込まれていました。 |
一旦、舗装された林道に出てさらに登る。 |
p1000から10分程その見通しの良くなったなだら
かな坂道を登りきると一旦、舗装された林道に出る。舗装道路を左へ30m程行くと、右手に「鶴ヶ鳥屋山・本社ヶ丸」への登山道表示が見えてくる。 |
角研山の直下は岩まじり |
この時期、葉の落ち切った広葉樹の尾根は見通しも良く気
持ちが良い。 振り返ると「笹子雁ヶ腹摺山」が澄み切った青空に見通せた。 雪こそ無いものの、昨日は冷え込んだらしく霜柱を踏む締めながらの登山である。 20分程で「送電鉄塔(葛野川30号)」の真下を通過し、更に30分程、最後に少しの岩場を登りきると「角研山(p1377)」に達する。 |
縦走路を進む |
角研山」では「本社ヶ丸」に向かわれるという登山者お二
人。 当初我々も、「本社ヶ丸」も行程内に入れる予定だったが、後半の読図下山も考慮し、「鶴ヶ鳥屋山」を目指すこととする。p1377を出発後30分で、鉱山 搬出用に使われ、朽ち果てた鉄のやぐらあとを通過する。 さらに「鶴ヶ鳥屋山」を目指す途中で”読図”勉強会開催! ・等高線間隔=10m ・一番高いピークは閉じている ・等高線の間隔から土地の傾きを知ることができる (間隔が広いと緩やか斜面、狭いと急斜面) ⇒2万5000分の1の地図から山の形が頭の中で描けるようになりたい!! (ピーク、コル、尾根、谷、沢・・・) |
縦走路の右側にモミの植林 |
モミの葉 |
読図勉強もしながら進んでいると、途中、モミの植林もあ
り、モミの葉の特長説明も受ける。 ⇒地図読みと合わせて、せっかく山行するのであれば、花や木の名前も覚えたいところ! |
鶴ヶ鳥屋山から本社ヶ丸への縦走路をふりかえる |
鶴ヶ鳥屋山の頂上 |
試に「鶴ヶ鳥屋山」へ向かうことを想定してのコンパスの
扱い方を確認。 ところが、私が西偏8度の磁北線を引いていることが発覚! 関東の場合、西偏7度の磁北線を引くよう指摘される。 現在位置を3人で確認しながら「やぐらあと」から約1時間で「鶴ヶ鳥屋山 (p1374.4)」に12:20到着。 小休止と昼食。 |
登山道を離れて、急斜面を下る |
斜面をずっと下ると尾根になる |
いよいよここからが本日の読図山行の本番!! 一般の登山地図には初狩駅へ下山するルート記載があるが、本日は南東尾根を使っての読図下山が目的のため、南東尾根分岐点へ向かう為のルート探し開始。本 来の登山ルートで無いため、何の標識も無く、また、雪解け後で踏み跡も無いため、地図(地形)、コンパス、方角を確認し合いながら、進むべき尾根を決めて 進む。(これが本当の読図山行の醍醐味か!!) |
ブナの斜面 |
「鶴ヶ鳥屋山」出発後35分で「南東尾根分岐点」に到
着。 分岐点からは更に等高線の形状を確認しながら、目指す尾根を真南へ南下。 選択した尾根が正しければ、舗装された林道に出るはずと思いながら進む。 |
引き続き、踏み跡も無い道なき尾根を下るのだが、急斜面
で小石の混じる砂地を進むことに。この道あってる?と思いながらも足場の悪い砂地を下っていると、どうしても小石が転げ落ちる・・・「今のダレ〜!」と ななこさん。5回目の小石が落ちた後、「大きな声で”落<ラク>!!”って言うのよ!!練習!!!」 ”落!” ”落!” ”落!”・・・ 読図だけじゃなくて、”落!”の練習もみっちり(笑) |
この急斜面がほんとにきつくて、ようやく先に様子見に下
りてくれていたつくもさんが舗装道路(林道)に降りているいるのが見えた。 一歩間違えると転げ落ちそうな急斜面を降りながら、”他に降りるルートがあるでしょう!”と思いつつも、実際に林道に降り立って振り返ると両斜面はコンク リートで塗り固められていて・・・ここしか無かったね! (バリエーションハイキング(読図)とは言え、バリエーションあり過ぎって感じ) |
林道に降りる | ロープ無しで、急斜面を降りてきました! | |
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地図の地形を確認し、更に南下する尾根を探す。 地図上の左に広がるはずの針葉樹地帯を確認しながら、ほぼ真南に40分。 p836に到着。更に、大幡堰への方角を再度コンパスで確認しながら進んでいると、登山道になんと”鹿の角”の落し物発見! (誰も通らない読図ルートだけあって、想定外のお土産を戴く) |
りっぱな鹿の角をお土産に |
最後は堰堤に出て終了 |
p836からは10分程で大幡の堰に到着する。 上大幡バス停留所まで20分程歩き、16:26 発のバスで都留市駅へ。 (運行本数が少ないので要注意!) <記録者所感> *毎回のバリエーションハイキング(読図)ごとに、それぞれの登山道では決して経験できない緊張感、達成感があって、今回もその面白さを痛感する読図山行 となった! <CL所感> 松浦本に掲載のルートを参考にして、頂上から大月市/都留市の境界となる尾根を下りそこから派生する南東尾根を忠実にた どりました。 踏み跡なく、赤テープもなく、崖を駆け下りるような所がとてもエキサイティングでした。 頂上直下の急下降は磁石がたよりです。かなり下っても尾根が見えないので不安になって一度登り返したほどです。この急斜面にはブナの巨木が残り、とても印 象的でした。 |
map |
すばるM45山の会 . |