南八ヶ岳(赤岳)
|
2015年ゴールデンウィーク、赤岳〜阿弥陀への縦走に
向かった。 この日のメンバーはくしくも昨年6月の雨の横岳〜硫黄岳縦走メンバーと同じ。 昨年はずっと雨にたたられて、ガスで眺望ゼロ、ずっと雨の中を横岳、硫黄岳を縦走したなあと懐かしく感じる。 今回も予報はあまりよくない、2日目がかろうじて回復傾向にあるが、 どうなることか。案じながら茅野駅集合にて、昨年6月以来の八ヶ岳山行は始まった。 |
美濃戸口 |
バスでまずは美濃戸口まで、ここから美濃戸を経由して今
回は南沢で行者小屋まで向かう。 天気はあいにくの曇り時々パラパラと雨。 南沢は、沢すじの道が途中で斜面をあがり、遠巻きに沢沿いを行く道に変わっていた。 いわゆる冬道かもしれないねと話しながら、進む。今年は去年のGWに比べるとずいぶんと雪が少ない。 |
|
||
南沢から行者小屋へ |
途中、健康診断で引っかかった話しや内視鏡の苦しさと
か、いわゆる病気話で盛り上がる平均年齢高めのメンバー、歩みも口も軽快に進んでいく。南沢は地図に寄ればコースタイムが2時間ぐらいであるが、道が変
わっていたこと、テント泊装備で普通より、歩く速度が遅かったこと、話しに夢中になったことなどで、なんと3時間以上かかって、行者小屋に到着。時刻は4
時を過ぎていた。これから南沢を行かれる方は、情報を集めて、時間に余裕を見た方が良いと思う。 |
|
||
さて雨がちょっと強くなりそうだったので、早速テントを
張る。テント場には、先行のテントが9張りほど、雪は半分ぐらいが融けていて、地面が出ている場所にテントが密集している。僕は上の方の雪の上に、3人組
の点とは雪の無い密集地帯に張った。今回の計画では中岳のコルへあがり、まず阿弥陀へ登頂、その後引き返し中岳〜文三郎分岐を経て時間があれば赤岳へとい
う計画である。 |
行者小屋にてテント泊 |
小屋番さんに中岳のコルへの登山道の様子を聞くと、辞め
ておいた方が良いとのこと。 この時期は文三郎から登ることを強くすすめられた。6時から小屋で夕食。シチューは暖かく美味しかった。 小屋でつくるさんの持ってきた日本酒を少し頂きながら歓談後、7時半には就寝した。 夜は風が強く、2時過ぎにはかなり強く雨が降ったこともあり、テントの中ではなかなか寝れなかったが、それほど緊張もせず余裕があったのはやはり昨年の雨 中のテント泊の経験があったおかげかもしれない。 雪の上に張ったが、冬用のシュラフを持ってきていたのでそれほど寒くもなかった。 |
沢筋をそのまま進んでしまい |
途中で間違いに気がついて引き返す |
さて翌朝は4時半起床。空は曇っているものの、雨は完全
に上がっており、風もない。 ここで文三郎から上がって阿弥陀へ行き、赤岳へ行くのは時間的に厳しいので、私ゴローとガンジーさん、つくもさんで赤岳行ってきたら、阿弥陀は次回に回そ うと、ななこさんから提案が。ななこさんの調子が悪く、僕が赤岳へまだ登ったことがないのを気にしているのを知っていたので、留守番してるからみんなで赤 岳に行っておいでよ、と。なんということだ、今回も赤岳はたぶん登らないなあと思っていたので、素直にうれしく、結局好意に甘えることにした。 |
文三郎尾根へ |
硫黄岳 横岳 |
中岳 阿弥陀岳 |
朝6時にテント場を出発、沢沿いを進んで、途中文三郎尾
根へ取りつくのだが、先行している人はそのまま沢筋をどんどんまっすぐ進んで行く、僕たちも途中まで付いて行っていたが、つくもさんが、あれ?この道は違
うとすぐに気づいた。ここでアイゼンを装着し少し戻って無事に文三郎を上がる。1/3ぐらい登ったところから、先ほどの先行者が、沢筋を直登して、中岳の
手前に直接上がろうとしているのが見えた。雪が溶けてつるつるに凍っているということはなさそうだったが、かなり危ない行為に思えた。 途中何度も落ちたりしないか気になってみていたが、無事に尾根に上がって阿弥陀方面に消えて行った。その後、何人かの人が同じルートで登っているのを見た ので、バリエーションルートとしてポピュラーなのか? よくわからないコースだ。 |
文三郎を上がる途中からだんだん空が晴れてきた、階段の
手前から雪も少なくなり、ここからはアイゼンを外して登る。 遠くには北アや南アの山並みがきれいに顔をのぞかせている。ガンジーさんも私も思わず歓声をあげ、テンションも上がる。 私は一眼カメラをもってきていたので、時々写真を撮らせてもらう。今日は時間はたっぷりあるから写真ゆっくり撮っても大丈夫。 ガンジーさんもガンガン写真を撮るのを見て、私もなんだかうれしくなりました。前回は景色真っ白だったもんなあ。 |
|
頂上からは阿弥陀方面を望み、次回は阿弥陀への意欲も湧
く。また横岳方面を見て、前回歩いた登山道も確認することが出来た。 時間がまだたっぷりあったので、頂上小屋でコーヒーを頂く。小屋は大きなガラス窓が特徴で眺望がバツグンである、なかなか雰囲気も良い小屋である。小屋の 裏手からは真教寺尾根、県界尾根がきれいに見えていた。 つくもさんと県界尾根を登って、頂上小屋に一泊、帰りは真教寺尾根で下山なんていうのもいいかもねと盛り上がる。 |
頂上小屋 |
大休憩の後、帰りはアイゼンなしで文三郎尾根で行者まで
降りる。11:00には行者に到着。ななこさんの体調も回復して、このまま下って食事は茅野でうなぎでも食べようということになり、急いでテントをたた
み、南沢を再び美濃戸へ。 美濃戸口14:40のバスに乗って、再び茅野駅へ。帰りにバスで一緒になった方に、うなぎよりうまいメシ屋があるよと教えられ、茅野駅の食事どころへ案内 して頂き、これが大正解。おいしい食事の後はタクシーで温泉へ入り、茅野駅解散で、それぞれ帰途についた。 今回は、自分が前から登りたかった残雪期(今回雪はあまり残ってなかったけど)の赤岳に登ることが出来て、素直にうれしかった。ななこさん、皆さんありがとうございました。次回はクライミング練習して、 大同心…………..を目指して、頑張ろう…かな。 |
北アルプス |
権現岳方向 |
権現岳のむこうに北岳 甲斐駒ヶ岳 仙丈岳 |
すばるM45山の会 . |