大久保山〜岡松ノ峰〜ホリヌキドウミ〜大谷ヶ丸〜米背負峠(南大菩薩)

日 程: 2015年12月 6日(日)
山域: 南大菩薩 (大久保山〜岡松ノ峰〜ホリヌキドウミ〜大谷ヶ丸〜米背負峠)
形式: 読図バリエー ション
メ ンバー: ななこ(CL)ゴロー つくも
記録: ななこ
行程: 大 月駅発バス7:00〜金山神社7:25〜切目峠7:50〜大久保山1241m9:20〜岡松ノ峰1345m10:20〜小沢ドウミ10: 40〜P144711:30〜ホリヌキドウミ11:53〜稜線登山道12:40〜大谷ヶ丸1643m13:00〜米背峠13:30〜林道14:00


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滝子山、大谷ヶ丸周辺の尾根はだいたい制覇してきたが、 東側はほぼ手つかずでいた。なぜならバス時間が合わないのと山奥深くまで続く作業林道の様子に興味がいかなかったが、大谷ヶ丸の東側の尾根がいつも気に なっていたのは事実。季節もちょうど良いし行ってみることにした。
大月駅発のバスは私達3人だけの乗車。間明野の金山神社前でおろしてもらう。階段を上がり神社の左から尾根に向かう。踏み跡をたどっていくとキリメ峠の道 標があった。

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金山神社
キリメ峠


恵能野川左岸沿いに工事林道が上流へと続いている。大久 保山へと尾根を登っていく。植林帯から自然林へ変わって膝下あたりまで積もった落ち葉が滑って急登では四苦八苦だ。時々顔を上げてブナの大きな木群を仰 ぐ。左に滝子山東陵が平行してはしっている。10年以上前に歩いたクラコ山へと続く長い尾根がなつかしい。大久保山9:20到着。広い広い山頂からの 360度の展望より富士山が美しい。

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大久保山

緩い稜線を快適にコルを目指して歩く。鉄塔が現れ左側に はっきりとした仕事道があるのでとりあえず辿ってみたが、進むべき方向から遠ざかっていくようなので、鉄塔の下あたりまでトラバースでもどると岡松ノ峰へ 続く細尾根が見えた。要するに鉄塔の右下に薮の急坂を下ればよい。左下にアモウ沢が見えた。いつか遡行してみたいけど。

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大久保山の鉄塔

岡松ノ峰

コルを過ぎてからものすごい急斜面となり四つん這いで深 い落ち葉の中に顔を突っ込むように這い上がる。足がツリそうになったころ岡松ノ峰に10:20到着。休憩とストレッチをして今度はものすごい急降下を 160m一気に下る。林道に降り立ってここが小沢ドウミとなる。薄い踏み跡がなかったら相当難儀したことだろうなと話しながら下ってきた斜面を振り返っ た。

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小沢ドウミへ、急な下り



林道の反対側に尾根に登る踏み跡を進む。ほぼクライミン グ状態で足下の落ち葉をかき分け木の根っこに両手をかけ体を引っ張り上げる。ようやく尾根に乗り落ち着いて左下をみると、林道からの傾斜の緩い斜面を発見 したがもうあとの祭りだ。読図しながの歩きではしょっちゅうある話だよね。尾根を忠実に行きたがるつくもは言う。「さきっちょから登った方が気分がいい よ。」私はケースバイケースだと思うけど

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小沢ドウミの林道からの登り



気を取り直して歩いて行くと緩い広いうっそうとしたやぶ が続く。このあたりが1447m地点かな。時間は11:30だ。この調子でいけば13時くらいには稜線に着けそう。進んでいくと突然断崖絶壁となり足が止 まる。この真下がホリヌキドウミらしい。
 
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1447m地点



さてどこから下ればいいか進路を捜す。左はまず無理。右 に古いロープを発見。支点がグラグラの木の根にあって掴みたくない。補助ロープをだそうかと思ったが、とりあえず恐る恐るちょっと下りてみたら足下の砂は しっかりしていたので木の根を伝ってそのまま慎重に下りきる。

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ホリヌキドウミ


次はドキドキしながらまるで戸隠山の蟻の門渡りふうの砂 の道を10歩くらいを両サイドはばっさり切れ落ちているのでバランスをとりながら歩く。反対側鞍部へ到着。緊張してため息がもれた。ゴロー君、つくもとぶ じ通過してほっとした。振り返って良く見ると崖の右側をたどって進んだ所からうすいトラバースの踏み跡を発見。こちらも最後の岩登りがけっこうきわどそ う。一応写真を撮るけど以外と斜面の迫力は伝わらないので残念だ。ここは、崖の真上から空中懸垂下降で下りるという手段もあったかも。とにかく崩壊がかな り進んでいるので補助ロープを準備していった方がよいと感じた。

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ホリヌキドウミ


3人で今日の山行でのメインイベントをクリアして、興奮 気味に最後の稜線までをこれまた急斜面を四つん這いで這い上がって行く。途中にイワカガミの群生が広がってびっくりだが、愛でる余裕もなくひたすらよじ 上ってようやく傾斜が緩むと登山道への合流となった。

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時間は12:40。その後は登山道を大谷ヶ丸山頂まで進 み休憩を取る

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登山道に出る
大谷ヶ丸


米背峠までだれにも合わなかった。落ち葉の下の土が凍っ ていて滑るので慎重に下って峠へ到着。その後米背沢筋を縫うように下っていつもの林道へ飛び出た。

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米背負峠は雑木林が美しい



ちょっと休憩をとってりっぱな舗装道路をくねくねと歩い て例のトンネルの中は、買ったばっかりのスマホのやたら明るいライトに感動しながら進む。ゴロー君は使い方を知らなかったらしく悔しがっていた。トンネル を出て上を見たけど今日はあのカモシカには会えなかった。ずいぶんと人慣れたカモシカで絶対逃げないのだ。今度は新緑の頃にまた来よう。いつもお世話に なっている温泉でゴロー君はちょうどバスが来るのでここで別れる。もちろん私は温泉に入らない訳がない。玄関を開けると、おばちゃんたちにしっかり名前と 顔を憶えられてしまったようで、満面の笑みで「今日は今年の山納めですか?」と尋ねられたのでこちらもニコニコ顔で「はいそうです。来年もどうぞよろしく お世話になります。」と答えて自動販売機へ600円入れる。本日の山行はずっと以前より気になっていたので、予想どおりの達成感のあるルートに大満足で あった。

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林道に出る



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