身延山地(山梨県) 七面山(敬慎 院宿坊)

日 程: 2015年12月19(土)〜20日(日)
山域: 身延山地 (山梨県)七面山
形式: ハイ キング 修行山行
メ ンバー: 佐藤(CL) ガンジー
記録: ガンジー
集合:
新宿駅西口高速バス乗り場7:30
行程: <19 日(土)>
7:30 新宿駅西口集合
7:40 新宿バス発
10:42 飯富バス停着 
11:20 手配済みの地元タクシー乗車し登山口“羽衣”着
11:30 入山
14:50 七面山山頂
15:30 敬慎院着(宿坊泊)
<20日(日)>
8:00 敬慎院発
10:20 登山口下山
10:33 身延駅行バス乗車(バス停:七面山登山口・赤沢入口)
11:15 身延町役場身延支所入口下車(バス乗り換え)
11:19 身延町役場身延支所入口 身延山行乗車
11:30 身延山下車
 *身延山/久遠寺参拝(石段285段)
13:10 身延山バス停(新宿行高速バス乗車)
16:30 新宿バス下車解散


今回の山行は、佐藤CLが毎年宿坊セットで登山されてい るという七面山への山行です。
法華経の聖地である七面山は、山梨県南巨摩郡身延町に位置する標高1,982.4m(2等三角点)最高点は1989mの美しい霊山です。
霊山でもあり、お経を唱えながら登山される信徒さんや、修行中のお坊さんがおられる“敬慎院”での宿坊との事前情報から、いつもにも無いワクワク感です。

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【19日(初日)】
毎年のことで、移動行程を熟知されている佐藤CLの計画に沿って山行スタートです。
新宿/高速バスターミナルで「南アルプス/身延山行」8:40発に乗車。
途中、高速パーキングでの休憩含め、約3時間で飯富バス停下車。(片道2700円/一人)
事前予約しておいた地元タクシーにて、登山口“羽衣”11:20着。

日蓮宗の熱心な信者は、今でも滝に打たれるという“白糸の滝”を見学後、早川町赤澤
羽衣橋(標高505メートル)登山口より表参道を登り始めます。
山頂手前付近にある本日の宿坊“七面山敬慎院”までは、登山口より五十丁、約4キロ
の道のりです。
(参考:霊山の女人禁制を解くために、徳川家康の側室であった「お萬の方」が身を清めたのがこの白糸の滝とのこと)

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延々と続く整備された杉並木の参詣路(信者の方々の修行 の道の為、登山道とは書かれていない)を、まるで信者のように一歩一歩進んで行きます。
熱心な信者の方から寄進され設置された休憩所や、“丁目”表示されている標識で行程位置
を確認しながらの修行山行です。(五十丁目の敬慎院がゴール)

途中、お経を唱えながら下山されるご夫婦や、昨日「奥の院」に宿坊された女性の単独登山者とすれ違いましたが、快晴の週末にしては少ない登山客状況でした

参道には、「神力坊」(2丁目)、「肝心坊」(13丁目)、「中通坊」(23丁目)、「晴雲坊」(36丁目)の4ヶ所に坊があり、休憩する事ができます が、登山客数も少ないため閑散としていました。それでも、途中お賽銭をあげながら参拝しつつも、いつもの速いスピードで登って行かれる佐藤CLに、遅れな いようにひたすら付いて行くことのほうがしんどくて・・・
私にとっては、これがまさに修行のようでした(笑)

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登り始めてから2時間30分、山道の視界が開け「和光 門」(46丁目)が迎えてくれました。
門の先両脇の47丁目、48丁目には、杉木立と燈籠の並ぶ坂道が続いています。
坂を登りつめたところに、登詣した人が自由に撞ける“鐘楼”(梵鐘)があります。


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さらに進み「吉祥門」をくぐった先に、“七面大明神”が 祭られる「七面山敬慎院」(50丁目)に14:00到着しました。宿坊先の「敬慎院」の外では、お坊さんお二人が立ってお出迎えして頂き、この極寒の中恐 縮至極でございます。有難うございます!合掌!!

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一旦、本日の宿泊先「敬慎院」に立ち寄り、ザックを預け てから、七面山頂上(1989m)
を目指すこととしました。これまでの山道とは違い、頂上までの山道は、苔むした山道で、まるで“とろろ昆布”が巻き付いたような木々がさらに神秘的雰囲気 でした。
七面山山頂14:50着。
 
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山頂からの見晴らしはそれほど良くなく、地震で崩れたと いう大崩れ(ナナイタガレ)の山肌を見下ろしてから、敬慎院までの帰路につきました。
“ナナイタガレ”は荒々しい姿をみせており、春先や大雨の度に小さな崩壊を繰り返して
いるとのことです。(危険!要注意です!)

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さて、七面山頂上も制覇したところで、お待ちかね、敬慎 院「随身門」からの富士山絶景(夕陽)を堪能です。この景色の素晴らしさは、修行の山道を登り切った人たちへのご褒美といったところです。
山門が額縁になるように設計したでしょう!・・・「随身門」を重ねての富士山もなかなかです。お正月は信徒さん以外にも、沢山のカメラマンが訪れるのもわ かる気がします。

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富士山夕景を堪能し た後、本日のワクワクドキドキの敬慎院宿坊(お寺泊)です。
<いつもと少し違った宿坊体験談>
・本日の宿泊客:男性信者1名、女性登山客1名、+私達男性2名=合計4名
⇒今回宿泊客少なく、個別の部屋と一人ひとつの布団を使用させて頂きました。
 宿泊した部屋は10畳間で、電気ストーブの暖房もあり快適でした。
・零下20度になることもあるため、水道の水は少し出しっぱなしにすること!
・トイレは、信徒の皆様からの寄進のお蔭もあってか、水洗トイレで快適です。
・部屋を出ると、フロント?にあたる受付に“山務員“の方々が勢揃いしてくれていて、ちょっと緊張します。
・お風呂も入れますが、石鹸、シャンプーは使用不可!
⇒通常、男風呂と女風呂が分かれているとのことですが、今回女性客も少なく、共同で使用することになっていたのか、しきりに「早くお風呂入って下さい」と 勧められました。
⇒風邪引かないように、ドライヤー欲しかった・・・と思いながら、周りを見渡したら、全員丸坊主頭の方々ばかりでした(笑)・・・ドライヤー必要無し!
・夕食は各部屋で戴きますが、お味噌汁が入った桶?はお墓参りに使うときの水桶?に
ビックリ!
・宿泊中のスケジュール
 夕食:17:00〜(精進料理+ごはん+お味噌汁+御神酒付き)
 夕勤:19:00〜
(僧侶の読経に合わせて、お題目を唱えながら団扇太鼓を鳴らす約1時間のお勤めあり)
 消灯:21:00 (足が冷たくないように戴ける“湯たんぽ”が有難い)
 起床: 5:30 
(5:30になった途端に、待ち構えていた山務員の方4〜5名が布団を片付けてくれるので、ゆっくり寝とくなんてことは出来ません!みんな修行中の身です から・・・)
 朝勤: 6:00 (ご来光:6:30頃の為、途中退席可)
 朝食: 朝勤後
・勤行(礼拝)を行う宿泊で、1泊2食付で5,200円(お札も戴ける開扉料2000円含む)

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【20日(二日目)】
朝勤を途中退席させて頂いてのご来光も素晴らしい景色でした。
一度見たらやみつきになりそうな絶景で、佐藤CLが毎年訪れている理由がわかります。
零下の為、手がかじかんで、思うようにカメラのシャッター切れず(笑)


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7:00〜朝食を頂き身支度を整え、8:00に敬慎院出 発。
敬慎院敷地内の竜神が現れたという、凍りついた「一ノ池」見学後、敬慎院を振り返ると、
まだお坊さんお二人が極寒の中で見送ってくれてました・・・寒い中申し訳ありません。

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帰路は、裏(北)参道から二の池、県指定の大イチイ、奥 之院(標高1660m)、大トチノキを通って角瀬側に下りる昔の旧道コースで下山。


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奥之院近くでは、鹿ファミリーのお見送りも戴き、表参道 よりも歩きやすいなだらかな山道を進むこと2時間30分、無事に“七面山登山口・赤沢入口”に到着。

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せっかくなので、身延町役場身延支所入口でバスを乗り換 え、身延山/久遠寺参拝。
地元の高校陸上部が練習にも使っていた、久遠寺までの石段285段を往復し、二日目も
しっかり足腰鍛えられました。


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帰りの高速バスを待つ間に、身延山/久遠寺参道の食堂で 昼食後、新宿行きの高速バスに
乗車、渋滞に巻き込まれることも無く、定刻16:30新宿到着しました。

以上、七面山山行記録・・・じゃなくて、貴重な体験ができた“敬慎院”宿坊記録でした
お札返しに、2016年もまた行くか(笑)
                                  (終わり)


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