身延山地(山梨県) 七面山(敬慎
院宿坊)
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今回の山行は、佐藤CLが毎年宿坊セットで登山されてい
るという七面山への山行です。 法華経の聖地である七面山は、山梨県南巨摩郡身延町に位置する標高1,982.4m(2等三角点)最高点は1989mの美しい霊山です。 霊山でもあり、お経を唱えながら登山される信徒さんや、修行中のお坊さんがおられる“敬慎院”での宿坊との事前情報から、いつもにも無いワクワク感です。 |
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【19日(初日)】 毎年のことで、移動行程を熟知されている佐藤CLの計画に沿って山行スタートです。 新宿/高速バスターミナルで「南アルプス/身延山行」8:40発に乗車。 途中、高速パーキングでの休憩含め、約3時間で飯富バス停下車。(片道2700円/一人) 事前予約しておいた地元タクシーにて、登山口“羽衣”11:20着。 日蓮宗の熱心な信者は、今でも滝に打たれるという“白糸の滝”を見学後、早川町赤澤 羽衣橋(標高505メートル)登山口より表参道を登り始めます。 山頂手前付近にある本日の宿坊“七面山敬慎院”までは、登山口より五十丁、約4キロ の道のりです。 (参考:霊山の女人禁制を解くために、徳川家康の側室であった「お萬の方」が身を清めたのがこの白糸の滝とのこと) |
延々と続く整備された杉並木の参詣路(信者の方々の修行
の道の為、登山道とは書かれていない)を、まるで信者のように一歩一歩進んで行きます。 熱心な信者の方から寄進され設置された休憩所や、“丁目”表示されている標識で行程位置 を確認しながらの修行山行です。(五十丁目の敬慎院がゴール) 途中、お経を唱えながら下山されるご夫婦や、昨日「奥の院」に宿坊された女性の単独登山者とすれ違いましたが、快晴の週末にしては少ない登山客状況でした 参道には、「神力坊」(2丁目)、「肝心坊」(13丁目)、「中通坊」(23丁目)、「晴雲坊」(36丁目)の4ヶ所に坊があり、休憩する事ができます が、登山客数も少ないため閑散としていました。それでも、途中お賽銭をあげながら参拝しつつも、いつもの速いスピードで登って行かれる佐藤CLに、遅れな いようにひたすら付いて行くことのほうがしんどくて・・・ 私にとっては、これがまさに修行のようでした(笑) |
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登り始めてから2時間30分、山道の視界が開け「和光
門」(46丁目)が迎えてくれました。 門の先両脇の47丁目、48丁目には、杉木立と燈籠の並ぶ坂道が続いています。 坂を登りつめたところに、登詣した人が自由に撞ける“鐘楼”(梵鐘)があります。 |
さらに進み「吉祥門」をくぐった先に、“七面大明神”が
祭られる「七面山敬慎院」(50丁目)に14:00到着しました。宿坊先の「敬慎院」の外では、お坊さんお二人が立ってお出迎えして頂き、この極寒の中恐
縮至極でございます。有難うございます!合掌!! |
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一旦、本日の宿泊先「敬慎院」に立ち寄り、ザックを預け
てから、七面山頂上(1989m) を目指すこととしました。これまでの山道とは違い、頂上までの山道は、苔むした山道で、まるで“とろろ昆布”が巻き付いたような木々がさらに神秘的雰囲気 でした。 七面山山頂14:50着。 |
山頂からの見晴らしはそれほど良くなく、地震で崩れたと
いう大崩れ(ナナイタガレ)の山肌を見下ろしてから、敬慎院までの帰路につきました。 “ナナイタガレ”は荒々しい姿をみせており、春先や大雨の度に小さな崩壊を繰り返して いるとのことです。(危険!要注意です!) |
さて、七面山頂上も制覇したところで、お待ちかね、敬慎
院「随身門」からの富士山絶景(夕陽)を堪能です。この景色の素晴らしさは、修行の山道を登り切った人たちへのご褒美といったところです。 山門が額縁になるように設計したでしょう!・・・「随身門」を重ねての富士山もなかなかです。お正月は信徒さん以外にも、沢山のカメラマンが訪れるのもわ かる気がします。 |
富士山夕景を堪能し
た後、本日のワクワクドキドキの敬慎院宿坊(お寺泊)です。 <いつもと少し違った宿坊体験談> ・本日の宿泊客:男性信者1名、女性登山客1名、+私達男性2名=合計4名 ⇒今回宿泊客少なく、個別の部屋と一人ひとつの布団を使用させて頂きました。 宿泊した部屋は10畳間で、電気ストーブの暖房もあり快適でした。 ・零下20度になることもあるため、水道の水は少し出しっぱなしにすること! ・トイレは、信徒の皆様からの寄進のお蔭もあってか、水洗トイレで快適です。 ・部屋を出ると、フロント?にあたる受付に“山務員“の方々が勢揃いしてくれていて、ちょっと緊張します。 ・お風呂も入れますが、石鹸、シャンプーは使用不可! ⇒通常、男風呂と女風呂が分かれているとのことですが、今回女性客も少なく、共同で使用することになっていたのか、しきりに「早くお風呂入って下さい」と 勧められました。 ⇒風邪引かないように、ドライヤー欲しかった・・・と思いながら、周りを見渡したら、全員丸坊主頭の方々ばかりでした(笑)・・・ドライヤー必要無し! ・夕食は各部屋で戴きますが、お味噌汁が入った桶?はお墓参りに使うときの水桶?に ビックリ! ・宿泊中のスケジュール 夕食:17:00〜(精進料理+ごはん+お味噌汁+御神酒付き) 夕勤:19:00〜 (僧侶の読経に合わせて、お題目を唱えながら団扇太鼓を鳴らす約1時間のお勤めあり) 消灯:21:00 (足が冷たくないように戴ける“湯たんぽ”が有難い) 起床: 5:30 (5:30になった途端に、待ち構えていた山務員の方4〜5名が布団を片付けてくれるので、ゆっくり寝とくなんてことは出来ません!みんな修行中の身です から・・・) 朝勤: 6:00 (ご来光:6:30頃の為、途中退席可) 朝食: 朝勤後 ・勤行(礼拝)を行う宿泊で、1泊2食付で5,200円(お札も戴ける開扉料2000円含む) |
【20日(二日目)】 朝勤を途中退席させて頂いてのご来光も素晴らしい景色でした。 一度見たらやみつきになりそうな絶景で、佐藤CLが毎年訪れている理由がわかります。 零下の為、手がかじかんで、思うようにカメラのシャッター切れず(笑) |
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7:00〜朝食を頂き身支度を整え、8:00に敬慎院出
発。 敬慎院敷地内の竜神が現れたという、凍りついた「一ノ池」見学後、敬慎院を振り返ると、 まだお坊さんお二人が極寒の中で見送ってくれてました・・・寒い中申し訳ありません。 |
帰路は、裏(北)参道から二の池、県指定の大イチイ、奥
之院(標高1660m)、大トチノキを通って角瀬側に下りる昔の旧道コースで下山。 |
奥之院近くでは、鹿ファミリーのお見送りも戴き、表参道 よりも歩きやすいなだらかな山道を進むこと2時間30分、無事に“七面山登山口・赤沢入口”に到着。 |
せっかくなので、身延町役場身延支所入口でバスを乗り換
え、身延山/久遠寺参拝。 地元の高校陸上部が練習にも使っていた、久遠寺までの石段285段を往復し、二日目も しっかり足腰鍛えられました。 |
帰りの高速バスを待つ間に、身延山/久遠寺参道の食堂で
昼食後、新宿行きの高速バスに 乗車、渋滞に巻き込まれることも無く、定刻16:30新宿到着しました。 以上、七面山山行記録・・・じゃなくて、貴重な体験ができた“敬慎院”宿坊記録でした お札返しに、2016年もまた行くか(笑) (終わり) |
すばるM45山の会 . |