爺ヶ岳 (北アルプス)
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今回の山行は、あこがれの「北アルプス(爺ヶ岳)」山小
屋泊山行です! 2014年8月の白馬〜唐松岳(不帰ノ嶮)山行に続き、ガンジーにとっては2回目の北アルプスです。 また、今回の山行メンバーには学生時代から山岳部でならして来られた“山の達人”小川さんも参戦するとのことで、達人の技を盗むべく、ワクワクの北アルプス山行です。 <1日目(3日)> 当初、ガンジーのテント泊(数十年前のバイクツーリング一人用テント再稼働)も目的として、北大町駅近くの公園でのテント泊前泊予定でしたが、低気圧前線 の通過による雨予報から、小川さん提案により、信濃大町駅前の「竹乃家旅館」で素泊まりに変更。雨の中でのテント泊による体力消耗と、参加メンバーの年齢 を鑑み、即決(笑)。夕飯は、駅前の「豚のさんぽ」で、お勧めの“大町一郎ラーメン680円”。温泉にも入り、布団で休めて、快適な前泊です。翌日の天気 予報(午前中前半まで雨予報)確認後、就寝。 |
信濃大町駅からバスで扇沢へ |
扇沢のターミナルから南尾根をみる |
<2日目(4日)> 朝5:00起床。各自朝食。曇り空の中で「竹乃家旅館」6:00出発。 信濃大町駅前 扇沢行バス6:15発に乗車。柏原新道登山口への起点となる扇沢駅7:00着。 (ここ扇沢駅から黒部ダムへ向かうトローリーバスも発着) 到着時には扇沢駅上空は既に青空に。身支度を整え、7:21扇沢駅を登山口に向け出発。 爺ヶ岳登山口に長野県山岳救助隊員の方が待機されており、登山計画書のチェックを受ける。 登山道入口には、この時期、残雪の為「柏原新道」を進むのでは無く、爺ヶ岳南峰へ向かって南尾根を直登するよう注意書きがありました。下山時は扇沢側の支 尾根に入り込まない様にとの補足も。また、GW中の冷池山荘の営業は「4/29(金)〜5/7(土)」までとのこと。 |
柏原新道の登山口にて計画書を提出する |
ここから柏原新道の登山道をはなれて南尾根へ |
最初だけ柏原新道をしばらく進むと、すぐに爺ヶ岳南尾根
への黄色い看板があります。 雪のない樹林帯の登山道を、時々やぶ漕ぎもしながら進みます。振り返ると、信濃大町や先程出発した扇沢駅が見えました。 登山道入口出発後、約30分程で「ハツ見ベンチ」に到着します。(小休止) その後、南尾根(冬山ルート)入口があります。 |
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樹林のなかの夏道をのぼるので、体力を消耗する |
雪面に出る前の身支度 |
天候はすっかり良くなり、登りはじめより青空全開です。 見通しの良い場所では、「鳴沢岳」や「針木岳」方面の山々が素晴らしい景色を見せてくれました。 途中雪道もありますが、柔らかい雪質でアイゼンは必要ありません。 先を歩く小川先輩のキックステップを学びながら進みます。 |
ジャンクションピーク付近は雪面を進む |
爺ヶ岳の頂上(南峰)が見えてくる |
ハイ松にも助けてもらいながら、急な斜面を登り切ると、
足元は岩の転がるガレ場に。 遠くに爺ヶ岳が見えて来ます。左手にはオレンジ色の屋根「種池山荘」も望めます。 ここまででも3時間程を要したにも関わらず、ガレ場の続く目の前の爺ヶ岳は、大きく、遠く、自分の体力の無さを思い知ることになります。更に、心配していた強風の洗礼も。 ピッケルを使い3点支持で強風が収まるのを待ちながら、少しずつ、一歩一歩前へ進みます。 出身地の鹿児島を通過する台風並みの突風に耐えながらの一歩一歩です。 |
南尾根 ほとんど夏道(突風に耐えながらの一歩一歩) |
爺ヶ岳(南峰)頂上 突風地獄なので立ってられない |
頂上から針木岳方面をみる |
いつものななこさんの「ガンバー」の声を聞きながらガレ
場を進むこと2時間程で、爺ヶ岳南峰12:55到着です。ここも突風が凄くて、小休止もそこそこに、爺ヶ岳中峰へ向かいます。ここまで来ると、「鹿島槍ヶ
岳」も望めます。 |
鹿島槍ヶ岳をみながら冷池山荘めざす |
爺ヶ岳を振り返る 突風で危険を感じるので迷わずトラバース道いく |
巨大な雪庇 |
南峰〜中峰〜北峰へは、急斜面も無く、360度パノラマ
の北アルプスを堪能しながら進むこと1時間40分、赤岩尾根との分岐点「冷乗越」14:40着。宿泊先「冷池山荘」はすぐそこです。 前方に「鹿島槍ヶ岳」を望みながら進むこと20分程で15:00「冷池山荘」到着です。 前日の雨予報に敬遠されたからか、登山客も私たちを含め10名程。 |
劔岳 |
劔岳 |
鹿島槍ヶ岳 |
「冷池山荘」は予想外に立派な山荘でした。2420mの
高地に、街中にでもありそうな建物、内装、トイレ設備に驚きました。部屋もロフト付の部屋で、快適でした。山行お楽しみの夕食は、今回も定番の“ピーマンの塩昆布和え”を調理し、レトルトのごはん+味噌汁、サラミのおつまみも戴きながらビール付の晩餐です。 当初、翌日は鹿島槍ヶ岳までのピストンを計画していましたが、天候悪化の恐れもあり、今回はこのまま帰路につくこととし、山小屋のTVで天気予報確認後、夜8:00消灯。 |
赤岩尾根の分岐から鹿島槍ヶ岳 |
冷池山荘 |
自炊部屋にて |
<3日目(5日)> 山小屋に吹き付ける強風の音でうとうとしながら、朝4:30には目が覚め、ひとり起床。 夜中、雪も吹き付けていたようで、ガラス窓に雪が張り付いていました。 当初曇り空でしたが、6:00過ぎには青空が広がり、快晴の中を6:50山小屋出発。 |
小雪のつもった冷池山荘を出発 |
天候がくずれる予報なので鹿島槍ヶ岳はあきらめて引き返す |
帰路の足取りは軽く、「爺ヶ岳南尾根」8:25着。 昨日は強風の中で立っているのも大変でしたが、今日はそれほどでもなく、小休止、写真撮影も。 |
爺ヶ岳(南峰)強風だが昨日よりも余裕 |
爺ヶ岳(南峰) |
南尾根下降 |
昨日は強風の中やっとの思いで登ってきた“爺ヶ岳南尾
根”は風も落ち着き、安心して下山できました。 岩のガレ場から雪道、そしてやぶ漕ぎ含む樹林帯を抜け、途中、木の根に足をすくわれながらも、無事“ハツ見ベンチ”、そして登山道入口へ戻りました。 鹿島槍ヶ岳を次回のお楽しみに残したこともあり、扇沢駅12:00到着。 信濃大町行のバスに12:30乗車。信濃大町駅13:05着。 |
ジャンクションピーク付近は雪道を通る |
樹林のなかを下降(りっぱな尾根です) |
八ツ見ベンチ付近で登山道と合流 |
テント、シュラフをお預けしていた「竹乃家旅館」の温泉
で汗を流した後、駅前食堂で昼食。 その後、それぞれ帰路へ。 私ガンジーは、15:05信濃大町発のあずさで帰還。GW最終日の混雑の中、自由席立ちっぱなしのご褒美付の北アルプス“爺ヶ岳”山小屋泊まり山行となりました。 今回の教訓: 1)天気悪くても、とりあえず麓まで行ってみて判断! ⇒素晴らしい風景堪能しました。 2)山用折り畳みフォーク、スプーンは簡単に畳めるように便利に出来ている! ⇒買ったばかりで使い方判らず、力ずくで畳もうとしてたら、小川さんがいとも簡単に畳んだ(笑) |
八ツ見ベンチ |
タムシバ |
すばるM45山の会 . |