八海山 屏風道 - 八峰
(越後三山)
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〜険しい岩峰からなる山頂部の八峰がこの山の象徴とさ
れ、古くは行者の修行や信仰の山として開山され、また日頃から美味しく頂いている銘酒“八海山”への感謝の意を込めて山行実施〜 |
昨
年も計画しながら週末の度に天候不順のため断念した“八海山”へ、今年は意を決して山行決行。夏期休暇中で“曇りのち晴れ”の予報が出ていた13日(日)
をアタック日に設定。前日12日(土)六日町駅前のビジネスホテルに前泊しホテルお勧めの“Little北海道”で夕食後9:00過ぎには就寝し翌朝4:
00起床。 天候曇り空で小雨もぱらつく中、とりあえず登山口まで行って様子見ようと お願いしていたタクシーで5:00にホテル出発し、芝原二合目登山口2合目5:20着。駐車場には福島から来られた車中泊の男性二人連れとお会いする。(八海山のクサリやハシゴは、地元の山岳関係者が有料にて保守点検しているとのこと=銀嶺タクシー運転手さん情報=) |
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芝原二合目登山口 |
登
山カードポストに準備していた「山行計画書」を提出し、天候回復を期待しながらポスト脇から屏風沢へと出発。前日からの雨による屏風沢の増水状況を心配し
つつ進むと川の勢いも増して見える最初の渡渉へ。念のためストックでバランスを保ちながら無事渡り切る。30分程杉林を進むと小祠がある3合目の大岩着。 |
5合目 |
二つ目の渡渉を無事に進むと清滝を望む屏風道4合目着6:30。 いよいよここからが屏風道の神髄、石稜とクサリ場がスタート。濡れたクサリと岩肌に注意しながら30分程進むと五合目7:00着。 |
高山植物に目を止めながら連続する急坂とクサリ場を黙々と進むとノゾキの松7合目に到着8:00。少し青空も見え始め、八峰からの眺望に期待。 その後30m程の沢登りを楽しんだ後尾根を進むと八合目8:45着。 |
8合目 |
総数19カ所と言われる長いクサリ場を進み、整備された道を進むと、突然目の、前に「千本槍小屋」が姿を現した。ようやく九合目「千本槍小屋」9:20到着。 正味4時間を要した。 登山口から小屋まで一気にかけ登るクサリの急坂に、“下山禁止!”、進み始めたら前に進むしかない、後戻りできない人生を重ね合わせる(笑) |
千本槍小屋 |
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小
休止しながら、小屋横の神社でここまでの屏風道踏破の御礼とこれからの八峰ルートの安全を祈願する。スリル満点の八峰の安全を祈願するには少額の10円の
お賽銭を投げ入れ、御祈祷帳にもしっかり記載。皆さん「家内安全」「家族健康」等の祈祷内容が書かれている中、私だけ何にでも通用しそうな「全て大丈夫」
と記載(笑) |
休
憩だけでも200円徴収される小屋の利用はせず、いよいよ八峰に向けて9:40出発。山頂は小雨とガスの影響で下界は見渡せず残念。先ず最初の地蔵岳
(1,707m)を皮切りに、不動岳〜七曜岳〜白川岳〜釈迦岳へと直下のクサリ場も堪能しながら進み、一旦八峰迂回路にも繋がる分岐点着10:50。 |
地蔵岳 |
不動岳 |
今
回沢用のグローブを使ってクサリ場を進んだが、特に濡れているクサリを素手で進むには危険だと感じる。足場も悪い個所では、過去滑落死亡事故が多発してい
ることもうなずける。ガスっていたこともあり、あまり高低感を感じることが少なかったことも淡々と進めた理由かと振り返る。 |
釈迦岳(白川岳の標柱) |
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手が滑ったら間違いなく滑落する箇所では、思いがけず“慎重に!慎重に!”とつぶやきながら、まるで“浄土真宗慎重に派”の修行僧か(笑)と思うほど、自分を激励しながらのクサリ場でした。やっぱり見通しの悪い中でも、あの高度感は怖い!絶対とび職への転職は無理(笑) |
八ツ峰途中から迂回路へ |
日ノ池 |
ガスによる見通しの悪さと、濡れたクサリや岩の状態の悪さを考慮し、次の摩利支岳への登頂を断念し、途中の迂回ルート合流コースを選択。 (ついては、今回は八峰中五峰のみ踏破したことになり、八海山ならぬ五海山の山行結果に。次回紅葉時期に再チャレンジを誓う!) 迂回ルートと言いつつ、長いハシゴも渡されているルートを進み、大日岳の先、入道岳分岐へ11:25着。 |
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小
休止しながら、入道岳への往復に要する時間を考慮し、今回の山行はここまでとして、再度迂回ルートでの復路を選択。小雨の天候もあり、八峰でお会いした登
山者は10名程度。その中に、小田原出身の38歳独身男性(食品製造メーカー勤務)とのご縁があり。初心者でトレイルランも趣味とのことで、すばるM45
への入会もお誘いする。こうご期待! |
入道岳分岐から引き返す |
迂回ルート途中で新開道への分岐も確認しつつ、蟹の横這いのクサリ場もある迂回ルートを進むこと50分で「千本槍小屋」へ12:50到着。 迂回といいつつ、クサリ場もある八峰迂回ルート恐るべし! |
新開道への分岐を確認 |
千本槍小屋に戻る |
バスの時間を考慮し、小休止もそこそこに遥排堂避難小屋に向けて13:00出発。 こちらもクサリ場やハシゴも利用しながら進むこと50分、6合目女人堂に到着。 2週間程前に高校生の滑落死亡事故の発生した箇所には新たにロープが張られ、滑落注意の看板が掲示されていました。“合掌!” |
8合目薬師岳のくさり場 |
6合目女人堂 |
滑落注意 |
更に泥だらけでぬかるんだ山道を進み、池ノ峰〜四合半(大倉口分岐あり)を進むと靄の中に「遥排堂避難小屋」と「山頂駅」が見えて来ました。 山頂駅(1,147m)14:50着。 |
ロープウェイ山頂駅 |
“ロープウェイには靴の泥を良く落としてから乗って下さい“のご指示もあり、 水とブラシとエアホースで洗い流してからの乗車です。 15:00発に乗り込み、所要時間7分間のロープウェイを楽しんだ後、山麓駅(376m)に15:10到着。 |
天候の良い時期に再チャレンジを誓いながらロープウェイを降りたところ、持っていたチケットが八海山にちなんだ末尾“8”のNO.0148! 日本酒八海山も当る空くじなしの抽選券とのことで、勇んで抽選に望んだところ、日頃からのくじ運の悪さがここでも・・・・ “見晴らしの良い八海山が見られず残念でした、またどうぞ!“とばかりに ペロッと舌を出したブタのキーホルダーが、総行程10時間山行の私の無事を慰めてくれた結末でした(笑) |
丁度、15:25発の六日町駅行のバスに乗車でき、帰りの新幹線では、“霊峰八海山”とあの長いクサリ場とハシゴの数々を整備いただいた新潟県にビールで乾杯しながら帰路に着きました。待ってて、残りの三海山!(笑) |
すばるM45山の会 . |