谷川岳 西黒尾根 -
天神尾根(上越)
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トレースが付いているか、吹雪などの天候悪化はないか、
などの条件を12時半に判断して引き返すことにしていた。 前日調べたヤマレコでは、数人の登山者あり、天候予報は午後後半から下り坂で、何処まで行けるか予想出来ない。 |
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西黒尾根登山口 |
朝は前泊したペンション木馬の主人に送ってもらい、5時
半過ぎに出発、比較的寒くなくー3度位、谷川岳ロープウェイ乗場前で下ろして貰う。 まだ、暗い中を雪の積もった車道を西黒尾根入口迄、気をつけて少し歩く。 |
鉄塔 |
登山道入口6時20分出発、西黒尾根は最初から急登で、
50センチ位の雪道を汗を拭いながら昇ると日の出となった。 鉄塔の下で白毛門、朝日岳を眺めながら衣服の調整、アイゼンの装着をしていると、廻りが徐々に明るくなってきた。 |
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白毛門 笠ヶ岳 朝日岳 |
ひたすらトレースのあるルートを快調に登る。 風も全くなく、ペースを遮るものはない。 この調子で行くと、山頂迄行けそうである。 |
最初の鎖場 |
最初の鎖場 |
鎖場をこえると谷川岳頂上が正面 |
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小さなアップダウンを繰り返す |
見渡す限りの山々は最高で、冬山ならはでの景色が堪能出来た。 ラクダの背はもうそろそろであるが,標識が雪に埋まり見つからない。 |
ラクダの背付近(標識は雪に埋る) |
ラクダの背付近 |
付近の広い場所に幕営などの道具が有ったので見上げると、8人くらいで雪中訓練中であった。 今日初めて登山者と出会った。 |
雪中訓練の8人くらいとすれ違う |
急斜面 向こうにラクダの背 |
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急な斜面を越えると細いリッジになる |
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懺悔岩が近づく |
森林限界を超え、雪庇に気をつけながらナイフエッジの上を歩き、懺悔岩、山頂が見え始めた辺りが今日一番きつかった。更に、今まで良かった天候が急変して風も強くなり、体感温度も−10度以下になった。 |
懺悔岩 |
懺悔岩(右側のコブ)を通り過ぎる |
次第にガスにおおわれてくる |
急斜面の連続で脚が吊りそう、疲れたから休みたい、寒いからじっと出来ない、もうすぐ山頂?、葛藤が続く… |
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長い時間に感じたが、10時20分に稜線の分岐に到達した。気付けば辺りは真っ白で、これからの天候を考えあと10分の山頂を諦め、天神尾根を下ることにする。 |
稜線の分岐 ケルンの標識に到着(ホワイトアウトで肩の小屋はみえません) |
天神尾根を下る |
次々に登山者、スキーヤーとすれ違う |
天神尾根の方向、ホワイトアウトでトレースも見えなく、地図と磁石で方向を定めようとするも取り出すのに、手が凍え苦労する。 今後、工夫が必要である。 この辺りは、積雪1mを超えているだろう、踏みあと外すと脚がかなり潜ることになる。 下り初めると驚いたことに、次々に登山者、スキーヤーとすれ違う。 山頂を振り返えると徐々に天候が回復しているようだ。 山頂迄、行けたか?、少し後悔の念に駈られるが、まあ次回にしよう。 |
熊穴沢避難小屋付近で簡単な昼食をとる |
スキー場近く、大勢の登山者が訓練中 |
完全に天候は回復し、少し行った熊穴沢非難小屋付近で簡単な昼食を取り息を付く。 あとはトラバース道でロープウェイ乗場を目指す。 スキー場の近く迄来ると、斜面にいくつかのグループの大勢の登山者がおり、めいめい訓練を行っている。 スキーヤーやボーダーより多く、登山ブームを感じさせる。 |
ロープウェイ |
のぼってきた西黒尾根がよくみえた |
我々も負けてられないということで、滑落停止訓練を始める。ピッケルを右に持ったとき、左に持ったとき、CLに教わりながら… 咄嗟に体勢取るのは難しそうだが、繰り返し練習して身に付いたのでは、ないだろうか。 あとは、身支度を整えロープウェイで下る。 帰りはゆびその湯で汗を流す。 天候、道の状態、人の賑わい、変化の多い一日であった。 |
すばるM45山の会 . |